『丸の内百年のあゆみ-三菱地所社史(下』三菱地所株式会社

上巻はとにかく丸の内ビル管理にまい進していて、気付いたら独立、戦中戦後には食糧の生産まで手掛けていたことがないでもない(仕方ないよ非常時だしw)三菱地所ですが、正直それも大変面白かったんですが、下巻はさすがに普通にディベロッパーでしたね!
ディベロッパーって単語が出てくるのも結構遅いんだけどね。
あと、ビルのデザインで結構褒められてるんですけど、10年20年を使うことを考えてその時点での最新技術を入れた上で質実剛健、デザインなにそれ、という気質の時のほうが格好良かったと、思うんだそういう感じに褒められてたけどさww
ていうか、いくつかバブル前後かなぁ、これ、さすがの三菱地所もデザインに特化してる時期があるんですが、お台場にあったあの異様に浮いたビルここのか…、みたいな、ビルとしてはすごくいいんですよ多分(ちゃんとしたところに頼んでるんだと思うし)、でも周囲からの浮きっぷりがちょっと、みたいなビルが幾つか続きまして。
同じ時期の横浜ランドマークタワーは全然いい出来なんですけども、あれは要するに周囲から目立ってなんぼみたいなところがあるからだと思うんだよね。
つまり三菱地所はあれなんですね、デザイン性を重視しようと思うとそれもそれでほどほどが苦手なんですね、社長が変わったら周囲との調和が戻ってくるかなぁ、と思ってたら福岡のビルの手を入れた辺りからまた質実剛健に戻って安心したよー!

なんか変な読み方してすみません実に、でもここ、三菱系だからって変に気負う感じじゃなくて横浜の地に恩を返さなきゃなー、とか、そこまで大きな話でもない東北の泉ニュータウンを一番気に掛けていたり、小さな企業とは違う資本力が必要な事業をすべきだよね、と心掛けてたりして、なんだろう、この立場の態度として出来うる限り誠実だなぁと。