『原色日本の美術(21 甲冑と刀剣』

昭和45年(1970年)刊行で昭和52年の段階で15版、あれです、ちょっと前に読んでた毎日新聞社の『国宝』とわりと似たようなコンセプトじゃないのかなぁ、こちらは小学館の発刊。大きさが同じだったんですがこれよく大型の辞書とか百科事典にあるサイズだよな(A3でA4プリントの倍ですw)。
(で、もしそうだとしたら各出版社の文化事業の一環とも思えるかな。)
で、ざっくり言うとやったら細かい部位とその形状に関しての記録を延々と読み続けていたんですが、これ、作る時点というより、保管する時に必要だったんじゃないのかなぁ、という気がするんですが、違うかな?
いや、それこそ美術館や博物館みたいなところならともかく、複数の甲冑なんて保管していたらどれがなにやらわからなくなりそうだし、それこそこの細かい解説と共に甲冑ごと移動していたような気もします。そう考えると刀剣なんかにある部位ごとの細かい名前なんてのも同じニュアンスだったのかもなぁ、刀身に刻まれた銘はあるけど、銘が号(刀単位の固有名)ってほとんどないしね。

もう甲冑に関してはほとんど知識がないので、細かいところはわからないながら、前に博物館でお尋ねした時に返ってきた「戦勝の記念として神社に奉納された」というのがわりと前後の流れを認識するにはわかりやすいんじゃないかな。
神社にあったものの数多いよなぁ、刀とはそんなに管理されてる印象が被らない。
ところで着ていたのは奉納した側、でいいんでしょうか、案外敵のこともあるのかもw
刀に関してはここの写真だと刃紋もろくに見えなかったし、歴史記述の比重もそれほどなかったので作り方に関して主に読んでた気もします、塗る土の分厚さで堅さが変わるのか。