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「伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡」遺跡を学ぶ058、駒田利治

日本中世史 【遺跡を学ぶ】
伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)

伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)

 

 

正直伊勢神宮というと日本の総氏神天皇家の場合って氏神って表現しないんだっけか、なんか別の表記されていたようないなかったような、自信がない)として、まあ有り体に一番格が高いとされているものの、なんだかわりと急激に地位を落としてる時期があるような、と思っていたんですが、あ、そうか、斎宮制と関係あったのか…。
というのが正直なところでしょうか、斎宮跡地に「国衙」とあってさすがにびっくりしました、本当に一国としての行政機能まで備えてたってことか、斎宮御殿。

大雑把に言うとこの斎宮ってのは未婚の皇族の女性が伊勢神宮行幸することで天皇の代替わりと共に交替するんだっけか? わりとあとで有名無実化しているってのは聞いていたんですが、そこと伊勢神宮そのものの権威の低下が結び付くという発想はなかったもので、これを読んでやっと理解したってのがなんだか不思議だなぁ。
(あくまでこの本は発掘主体だしね、歴史に触れるのも領域を限定したり出てくるものを検証するために使うみたいな感じ。)
ある意味で非常に強力なシステムとしての斎宮制があったために皇族のみの神社としてやっていけていたものの、天皇そのものの地位が曖昧になることによって斎宮そのものが負担となりなくなってしまうと抗いようがなかったんだろうね。
伊勢参りというと江戸からだ、いやいやもっと前から、みたいなことが言われていて微妙に時期がわからないと思っていたんですが、今後読む時は斎宮がなくなったあとからちょっとずつ、と読むと多分わかりやすいんじゃないかな。
あくまで発掘がメインなんですが、むしろ斎宮がいなくなったのち、どうやって廃れていったのかの推測なんかも読んでみたいなぁ。一国支配の様子も面白そうだよね。