「ジュニア 日本の美術-復古と新風 鎌倉・室町時代」江口正一/関忠夫・編

んー、昭和46年の本なんですがアマゾンに登録なしか、正直なところいろいろ気になる内容が多かったので無理もないのかなぁ。あれですね、古い教科書を読んでいるような気持ちになったのでこの後だいぶ内容を改定しないと駄目なんだろうな。
(でも美術品関係だとこれでもそこまで問題もなさそうなんだけどね。)
例えばあれ、源頼朝の肖像画は室町時代のもので当時は特に個人の顔を描く習慣がなかったということ、私の世代だとまだ教養の類ですが、下の世代だと常識だよな。
あと鎧は重さから考えて実際に着て動いたわけではないのではないか、というのも、私は実際に語られてるのを見たのは始めてなんですが、本当に言ってたんだなぁ。
まあ他にも諸々とあったんですが、まあそれは本題でもないし別にいいか。

この本を読んでいてこの時代、というより室町時代に関して気になったのが禅宗が非常に各種方面において大きな存在感であるという辺り。
鎌倉時代のトピックは東大寺興福寺などの復興に関してかなぁ、で、ここで運慶などの仏師が出てくるんだね、南都仏師っていうのか。正直この東大寺興福寺が燃えた事件ってのは周辺事情読んでるとぽちぽちと出てくるものの前後の事情がいまいちわからないんですけども、今回もよくわかりませんでした。
どうも燃えたあとの復興のほうが重要なような気がする。
興福寺では京都仏師が幅を利かせ、その後の東大寺で南都仏師が巻き返しを図ったとかそういう感じのことが書かれてあったよ今気付いたよ。で、南都仏師のほうが鎌倉のほうと接近してたらしいです、それで有名なのかな?
仏像や美術品を読んでくとどうも寺社それぞれの歴史が詳しく触れられてそうだなぁ。