「日本史に出てくる 官職と位階のことがわかる本」新人物往来社・編

正直章ごとの出来の違いが結構あって、どう読んでいいのかわからない章や(幕末のあの戦没者一覧ってもうちょっと分析してくれないと意味がわからないよ、藩主一覧のほうはまとまってるからいいと思うけど)、鎌倉辺りのただの歴史語りになってない? というものも混ざっていたんですが、まあ、古代から中世くらいに掛けてはよい感じ。
同じ人が書いてる別の本を予定しているし、ざっと読むには良かったんじゃないかな。
あと、織田信長に関しては面白かったんですが(非常にころころと自分の官位に関しての表記が変わるので、意味はわからないながらなにかしら感じる、あれと歴史の細かい出来事を併記されたものが読みたい)。豊臣秀吉徳川家康はいまいちかなー。
ていうかたまに読みますしね、そもそも豊臣秀吉って本当に農民でいいのかね。
奥さんが下級兵士で商人を兼ねてる家で、同格同士で恋愛結婚してるので単なる農民じゃないように傍目には見えるんだけどね…。

猫の官位は最近ちょっと聞くことがあったんですが、この猫の官位って他にもあったとはいえ一条天皇の時の官位持ちの猫は本当にガチだったんだね、猫が貴重な時代だったらしいのもあるんでしょうが本気で家族みたいに大切にされてるww
知らなかったのが神の官位、ざっと見る限りでは神社への官位かなって気もするんだけども、ちょっとわかりにくいなぁ。神には順列があるんですが、神社そのものが権力を持つことがあるのでそのためなのかな?
あと山、それと空前の売官に関しても「官位と役職が別だからでは」と言われてたんですが、なんとなく納得。中国でも皆無ではないけど人以外はあんまりないみたい。
ただ、受領(地方官位)が単なる呼び名のためって本当かなぁ、ちょっとなぁ…。