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「国家神道」村上重良

日本ノ宗教 Book

えーと、上手く表現出来るかどうかわからないんですが、私このタイトルにもなっている「国家神道」のことを記紀神話(古事記日本書紀)を中心にした中央政権的な性質のある神道ではないかと勘違いしてました、すみませんでした、記紀神話も特に国家神道に属してませんでした、というか、この本を信じる限り典拠というものがない。
そんなことがありうるんだろうか、と思いはするんですが、そういえばこの本の中でも出てきた皇祖神(天皇家の祖)であるアマテラス神とともに奉られていた造化三神という神がいるんですが、確かにこの神らに関しての来歴その他がないのは気になってました。
ちょっと見には、あれです、ヒンドゥー教の三大神みたいな説明で…。
教育勅語を基にというようなことが軽く語られていたところがあったんですが、あれは皇室崇拝はあるものの普通の道徳教育だしなぁ。
そもそも教育するような中身もなく、研究するようなこともなく、急速なインテリ層の宗教離れを招いたと言われていたんですが、本当に一体なんでそんなことに…。
案外一番まとまっていたのが靖国神社へと転じた招魂社群なんじゃないでしょうか、私、正直あんまり好きじゃないんですが(実際、選民思想を招き帝国主義の基になったって言われてるしね)、しかし少なくともなにを言ってるか十分理解出来るし、中身はある。
少なくとも好きとか嫌いを越えた評価の対象になるとも思います。

が、この国家神道はあまりのその理論の不在のために誰にも否定出来ず、ひたすら皇室崇拝と排他的傾向のみにまい進したって。廃仏毀釈の根拠ともなったようなんですが、結局この国家神道は「宗教ではないので否定は許されない」と戦後まで頑張ったらしいです。
まあ確かに、教義もなく祭神も特に存在しなかったら宗教では…ないかも、うううん。