『東寺-京の玄関にそびえる弘法大師の教え』週刊 古寺をゆく03

基本的に各寺というよりその成り立ちや政治的な役目などが気になるのですが、えーと、この東寺があるのが京都八条の辺り、サブタイトルにも「京の玄関」とあるように御所からは離れている(一条から存在するわけだしね)。
どうも藤原京以降の都では寺院を都の中核として作るようになったそうなんですが、この位置からすると最初から作られたわけではないのかな? と思ったら平安京よりも2年後ってありましたね、で、その後嵯峨天皇の時代に空海に下賜されて、それ以来は密教の根本道場になったとか…あれ、密教ってどこからどこまでだっけ、ややこしい!
この寺院そのものは真言宗の総本山で、うちも真言宗なので時々法事の時に読む般若心経が薄っすら記憶にありますね。なんか1冊ずつ貸してくれて一緒に読むんだよね。

現在はこのシリーズの位置そのものからしてもどう考えても最有力寺院の一つだと思うんですが、そうなったのは空海さんと結び付けても問題ないのかな。
北野天満宮を「天神さん」、東寺を「弘法さん」と呼ぶと聞いてしばらく誰のことかわからなかったんですが、ああ、弘法大師空海!!
なんで何度聞いても何度聞いても忘れるんだろうなぁ、私…。
多分ですが、全国のあちこちに土木工事の記憶や温泉掘った伝説と一緒に残ってる弘法大師と、政治色の強い密教系の空海が結びつかないんだろうなぁ。
てか、この伝説も多分ちゃんとなんらかの理由があって作られてるんだよね。
そもそも愛称で呼ばれていて、皆で開く市が存在する時点でたいぶ愛されてるよな。
今までのシリーズの法隆寺東大寺ではわりと仏像が中心に展開していたんですがここの代表的な存在は五重塔、行ったことあるはずなのに印象ぼんやりしてるなぁ。