「法務省・検察庁-くにからすべての悪をなくす」図説にっぽんの役所4、榊原昭二

3巻の「最高裁判所」で触れられていた司法行政に関しての部分と、あと検察と公安なんかがここの分類ですね。こういう別け方して挙げるのは多分現実の組織の分類としてはちょっとおかしいんだろうけど、一般人の目から見たらこの辺を独立して聞くよね。
裁判所の本のほうで時々司法行政が裁判そのものには一切関わらない、ということが強調されていたんですが、実際に行政機関である司法省(戦前の法務省の前身)に裁判所が属していたのならば気にもなるか。
戦前の段階でメスが入りましたが、実際には独立していたと認識されている時点もあるようです、とはいえまあ、戦時中になるといろいろ厳しいかな…。
ところどころで疑獄事件という、大型の不正献金事件が取り上げられていたんですが、この結果流れた内閣なども複数存在するということで、検察庁としては花形の仕事なのかもしれないね、鉄道とか兵器とか、結構大きな社会事業に関わってるからなおさらか。
具体的にはロッキード事件とか、帝人事件とか薄っすらとでも聞いたことあるよね、造船疑獄ってのも聞いたことくらいはあるかなぁ(これが軍艦に関して)。

警察機構は別なんですがそこから容疑者を受け取って裁判所に送る検察庁にも特捜部というのが存在して、そういやこれたまにドラマで聞くんですが出向職員なんかも交えて作られてるのか、あ、そういう立ち位置だったのね。
警察の警察である公安は、この時点では国鉄の捜査も行ってたんだね、鉄道公安っていう別の分類になるみたいですが。検察庁に属してるニュアンスはわからないんですが、警察に対してと同じようにちょっと違う扱いになるのはわからないでもないかも。
忘れてましたが入国管理に関してが法務省だね! ややこしいなぁこの辺w