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「日本刀全集(4 日本刀の流派の見どころ〈新刀・新々刀編〉」

前巻3巻の「古刀」に関してはだいぶマイナーな地域に関してまで載っていたし、そのわりにはわりとわかりやすくまとめてあったと思うんですが、この巻の新刀に関してはうーん、個人的には評価は難しいです、内容が駄目っていうわけではなくて時代背景に関してが書いてないんだよね。
あれ、地域単位で違うってこともあるんじゃないかと思うんですが、それぞれの刀工がどうもあちこち行き来していたらしいこと、それがその前の時代にはいまいち不可能だったんだよね、くらいの触れ方しててくれても良かったと思うんだけど。
いやなんでそう思ったのかというと、それこそ前巻などで見ていた古刀の時代の地域性がいまいちなくなって、どの地域にいてもどの流派であるかがばらばらという事情があったからなんですけどね、あくまで個々の刀工で書いてあって傾向の話がないんだ。
一応江戸刀工に関しての話はまとまっていたから面白く読めたんですが、ううん、古い本だからまだあんまり研究進んでなかったってことなのかなぁ。

そういう意味だと新々刀に関しては刀にとって厳しい時代であること、その中で水心子正秀や源清麿とその弟子らなどに関しても載っている感じでなかなか面白かったです、というか、刀工単位での刀の特徴の解説みたいなものはこっちにはないのか。
よく考えたら復古刀に関しての話はあんまり載ってなかった気がする。
有名刀工の末裔が依頼によってご先祖の名前で刀打っていたりなどという事情を聞いてしまうとあー、という気持ちに。これはもちろん贋作ではないんだろうけども、のちのちややこしいことになりそうだなぁこれ。
鑑定書である折紙、つくろい、贋作の話は初心者がむしろ読むべきだと思うな。