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「新宿区の歴史」東京ふる里文庫2、新宿の歴史を語る会

全23冊のシリーズで、第1巻が練馬で第2巻が新宿、すごく大雑把に1巻は学術的な内容だったんですが、2巻は通俗的な内容が多く、なんで違うんだろう、と考えていたんですがその辺は著作担当の「練馬郷土史研究会」と「新宿の歴史を語る会」の違いかな、というのは穿ちすぎでしょうかw
まあただ、新宿というのがそもそも江戸幕府に入ってから始めて公の道に指定された甲州街道の、他の街道筋にある四宿の中で一つだけ60年ほど遅く作られた内藤新宿、浅草の商人らの企画によって作られた一種の歓楽街が元で、近くを通る人工水路である玉川上水も(もともとは自然の川筋に手を入れた神田上水で賄っていたそうですが、人口増加で足りなくなったのだとか)、まあやっぱり人工的に作られたものなので、ある意味、新しい歴史で過去が上書きされていく地域としては、そこまで見当違いでもなかったのかな、という気もしないでもないか。
あくまで今の山手線の駅が出来て、中央線の駅がさらに作られて、京王線西武線(今のとだいぶ違うけどね、最初に来たのは路面電車だよ)、小田急などが通って、かつての繁華街も少しずつ形を変えながら飲み込まれて、他にも淀橋浄水場が存在していて、その地の周囲に学校が出来たり、熊野神社十二社の側にあった湖も埋め立てられてしまったり、淀橋浄水場は多摩川のはるか源流にその機能を譲り。
この地の近くにあった軍事施設も、刑務所も少しずつ去っていって、という歴史が、あんまり脚色もなく驚きもなく、語られているようなそんな感じなんですよね。

戦前に西側の繁華街の銀座に追い上げて日本一の駅になって、多分今もそのままなんだけど、なにをしたいって意思がほとんどない街だよなぁ、という気もしないでもない。