「キハ07ものがたり(上」RM LIBRARY-35、岡田誠一

キハ07ものがたり〈上〉 (RM LIBRARY(35))

キハ07ものがたり〈上〉 (RM LIBRARY(35))

 

 

前に同じレーベルで同じ著者さんの41000形? だっけ、「蒸気機関に引かれる客車」からガソリン同車へと転換して、その一群がどうもキハ(気動車・3等客車の略)の最大派閥で190両あるらしいんですが、次に生まれたのが42000、戦後改称のこのキハ07でこの半円形の車両前面は当時はかなり思い切った形だったみたいですねー。
一回事故ったけど安全装置付けると怒られるので「揺れ止め」付けてたんだとかw
そういや蒸気機関車がほとんど黒だったらしいんですが、この車両の場合、どう考えても黒塗装が似合う形でもないし、最初からこういう明るい色していたんでしょうね。
非常にシンプルで頑強、戦時中からの燃料不足のために各種改造が施され、戦後は「流体変速機」の試用車両ともなったようです、液体式は連結するのに必要なのか。そこの改造が遅れたせいで電化転換も誕生したんだって、本当に改造しやすかったんだろうなぁw
えーと、房総半島の天然ガスとか、常磐線の石炭とかがこっちの42000だったみたい、どうも41000が薪っぽい。42000は薪は使ってなかったんらしいですが、まあ薪動力は古い車両からの改造になったのかな? あと丈夫さとかもあるのかしら。

戦後も各地のローカル私鉄に譲渡されたらしいんですが、確かになんとなく見覚えあるなぁ、キハはもともと守備範囲じゃないんでわからないんですが、下手すると現存してるんじゃなかろうか、あれなんですけどね、昭和10年から試作が始まってたらしいんですけどね、まあそのくらいの時期の廃車ってわりとちまちま聞くしな!
こういう同時期に大量に作られて頑強で、長く残ることになった車両って他の形式でもちょっとずつ存在してるんですが、このキハ07は実際に使いやすかったようで、お互いに幸福でなによりって気もするなぁ。ていうか見た目可愛いよねこれ。