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「中世社会と現代」日本史リブレット033、五味文彦

日本中世史 Book
中世社会と現代 (日本史リブレット)

中世社会と現代 (日本史リブレット)

 

 

最近ちょいちょいと見かける権門寺社というのがちょっとよくわかっていなかったんですが、院政期の頃、白河上皇の時代に成立した「顕密主義」という密教(要するに祈祷なんかの現世利益寄り)を中心にした護国的な寺院に、権力寄りの伊勢・八幡・日吉・春日などの神祇信仰系の22社を加えたもの、と認識していいのかな。
これ正直まとめて「権門」って呼ぶほうが本質を突いてると思うんですけどね、ただ、そっちだと成立した経緯がわかりにくかったからなぁ。
で、そもそもこれが触れられていたのは東大寺炎上からのちの勧進からこの顕密主義が揺らいで来たよん、みたいな流れがあったんですが。
それと連動して神社のほうでも若宮、王子、今宮などの現世利益寄りの存在が出てきて、既存の神社に寄生するような形で現れていたのだとか。
…ああ、なんか今宮だったか若宮を作ったらそっちに信仰が取られてしまったんだよ、という話を聞いたことがあったんですが、多分この流れの話だったのか。
岩清水八幡宮の若宮ってのも、なんか突然に語られ始めていたのを読んだことがあるのですが、これ、鶴岡八幡宮のことかと思ったら「岩清水八幡宮の若宮」を鎌倉に勧請したのね? てか、突然に現れたんじゃないとは思うんだけど実際なんだったんだろw

あと、中世における貨幣は「本朝十二銭」以降断絶、院政期になって宋銭が流入して日本で最初の商業活動は結局その借り物の宋銭によって形勢されたとか、なぜか一足飛びで為替が発達していたとか。
やたらと細かい感じで拾ってしまったんですが、システムに関しての本という感じ。
うーん、この辺きちんと年表に組み込んでいきたいな、面白かった。