「有蓋ホッパ車のすべて(下」RM LIBRARY-141、吉岡心平

有蓋ホッパ車のすべて 下 (RM LIBRARY 141)

有蓋ホッパ車のすべて 下 (RM LIBRARY 141)

 

 

この本の中で「ホキ」や「タキ」という車両形式をぼんやりと眺めていて、「ホ」がホッパ車、「タ」がタンク車であることはわかるもののその後ろに付いている「キ」の意味がわからず、なにぶん非常に短い単語なので調べるのにちょっと時間が掛かったんですが。ああ、25キロ以上の搭載って意味なのか、貨物車両に付いてるのそれでか。
で、この巻のタンク車を見ていて始めて気付いたんですが、ヨンサントウ(スピードアップ)を経て全てが消えてしまった三軸車のタンク車の次の形式かこれ、正直、こんな本を読んでいるのに貨物全般の本をまだ読んだことがないのでわからないんですが上に乗っかっているものでは分類しないのかなぁ、というのが大雑把な印象でしょうか。素人が見るとタンク車が一番派手に見えるんだけどね。
というか、ホッパ車もタンク車もこの上下巻に出てきた車両はほとんど実績がないようなので、今はなにに置き換えられてるのかな、というのがわからないんですが、秩父なんかで一部はコンクリート産業残ってるし、穀物輸送なんかはありそうなもんなんだけどね。
(大物車は一部残ってたんだけど、あれもかなり車両数少なくなってたしなぁ。)
やっぱり、この辺に関してはトラック輸送に代替された、と認識するのが正しいのかなぁ、ちょっと残念な歴史ではありますが。まあこの辺も貨物車両の本だけで理解しようとするのもおかしいし、きちんと全体に関して読まずに結論出すのはおかしいか。

基本的にホッパ車とその兄弟分のような存在であるタンク車(扱ってるものが似てるよね)は戦後に出て、平成の終わりくらいまでにはほとんど在籍抹消。私有専用車は帰りが貨車が空になるので複数積載を前提にした、という工夫が語られていますが、全体的に試行錯誤が少ない内容だったかなぁ、あくまでも決まったものを運ぶ存在なのね。