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「ダムと鉄道-一大事業の裏側にいつも列車が走っていた」交通新聞社新書036、武田元秀

ダムと鉄道―一大事業の裏側にいつも列車が走っていた (交通新聞社新書)

ダムと鉄道―一大事業の裏側にいつも列車が走っていた (交通新聞社新書)

 

 

ダムと鉄道の関わりというと私が最初に知ったのは小田急電鉄の創設者の人がそれ以前に作っていた鬼怒川水力電気の建設兼用線で、ダムを作り終わったのちどうなるのかな、と思っていたら自立しようとしたのちに東武鉄道に引き取られて、その後廃線になっていた(これは本に載っていないが)。『東京人』などで時々写真を見るのが小河内ダム専用線、これは確か水道局が持っていて不思議な存在だな、とその時に考えたことを覚えている。
黒部ダムは現在でも有数の観光資源になっていて、大井川鐵道も、これはSLとダムの二つでなんとか起死回生を図った鉄道なのではないのかと思うのだけれども、単なる観光線というわけでもなく、本数が少なくとも地域の足として生きているのだというから、ある意味で地域の足を頑張って生き返らせた話なんだろうなと思う。
黒部ダムが特に有名なのだけれども、そもそも難しい土地に作られることが多いダムは、それ以外にも予算や政治の理由によって急がされたり、前人未到なので工事の見通しが立たなかったりして、難工事の印象もあるし、昨今は環境破壊が問題になっていたりして、この本の中でも「八ッ場ダム」が取り上げられていたりして、まあ、複雑な立場ではある。

この著者さんもダム底に沈んだ路線や村、というスタンスでダム建設用路線以外にも触れているのだけれど、なんだろう、八ッ場ダムってむしろ環境保全団体が主張する内容よりも、ダム愛好家に語らせたほうがよりわかりやすんじゃないかな、とちょっと思ったり。
水飲めない、どころか酸が強すぎて設備が持たない、水力発電に関して語られていることは見たこともないし、200年に一度の水害のために100年耐久の設備作ってどうすんだよ!! という指摘を加えると、ダム愛好家が特に擁護しない理由はわかるかなww
私もダム好きですけどね、だって必要なのわかるし、だからこそいらんのもあると思う。