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「横浜正金銀行」教育社歴史新書 日本史146、土方晋

かつて「国内は日本銀行、国外は横浜正金銀行」という事実上の中央銀行の片割れとして存在し、一時期は国内の銀行の総取引よりも多額の取引を行い(含む日本銀行)(正直、横浜正金銀行日本銀行への吸収案も出るわこりゃ)、戦後すぐに解体指定を受けての業務停止を行なった銀行、というのがこの銀行の概略なんですが。
正直有り体に言っていくらなんでもこの重要度に対しての知名度が低い。
私が不勉強だった、と言ってしまえばそれだけだし、知っている方は当然知っているものだと思うのですが、一応日本銀行系の本も日本銀行の歴史も、銀行の歴史も金融業の歴史も読んでるんですよね…。一番最初に横浜正金銀行を認識したのが認識したのが養蚕業関係で、養蚕が必要金額が大きい時期が極端に偏る、業者が担保を特に持っていない、輸出の主要品目なので政府保護が必要、という中での政府指定銀行だったもので、これは本当に間抜けなんですが特殊銀行の類かな、と思っておりました。

ただ、これは一度本を読み進めるのを挫折して、もう一度読み直そうとした時にようやっと気付いたんですが、「横浜正金銀行の歴史は金融の歴史」と言われていまして、もちろん銀行は金融機関なんですが、普通は銀行を語る時って経済が絡んでくるはずなんだよね、すごく大雑把に“金融”というのは為替とか金利とかの数字部分。
経済は実態経済と呼ばれることが多いですが、金融ももちろん含むけど商業行為全体。
本来金融を語る時には経済を含み、経済はしばしば金融の視点が欠ける、ということが言われるのですが、この本って金融の側面しか語っておらず、一応歴史を知っている戦前時代だから多少なりと歴史事実はわかるんですが金融直撃したことしか触れてないw
ある意味で、表の日本銀行に対する裏の横浜正金銀行だったんでしょうか、不思議だ。