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「日本人なら知っておきたい名家・名門-“由緒ある家柄”から日本史を読む方法」武光誠

 

非常にたくさん本を出している著者さんなので正直最初に著作一覧を見ていた時には心配だったんですが、いい意味で深く踏み込んでいないので、それぞれの本が書かれたあとに新発見されているようなことはあると思いますが(物によっては本よりも少し前に)、いわゆる定説なのでそこまで問題にもならなさそうなので一安心。
まず天皇家から別れた親王や源氏や平氏に関しての話、公家などの順位とそれが明治維新ののちにどのように爵位となったのか、という話。徳川家とそこからの分家と婚姻によって「松平家」を名乗ったもののだいぶ地位の差異があったとか、御三家をさらっととか。
そういや明治以降の新政権の爵位に関してって初めて読んだかも、まあもちろん読むべきところ読んだらわかるんですが、人物に関しての本だと読めないからなぁ。
伝統芸能や神社や寺院の関係の家、陰陽師の家が、とか明治以前の豪商で明治以降も残った家、明治以降に台頭した財閥や新興財閥などの話を、これだけ詰め込んであると納得なのですがあくまで数ページずつの配分なんですが、大雑把に日本史が頭に入ってたらそこまで読みにくいこともないんじゃないのかなぁ。
個人的に面白かったので高島易断という占いで紹介されていた高島嘉右衛門ってこの人横浜の埋め立てをしていたり日本人で最初に鉄道建設の申請行ってたりするんですが、安倍晴明の血筋で土御門家の人だったのね、ちょっとびっくり…。

あくまで現代に現存していることが紹介の主旨のようなので、例えば出雲国造のかつての国造がどうとかそういう話はなかったし、芸能人親子がいきなり名家候補として登場したりはするんですが、まあさすがに数行で語ってる分に気になるほどでもないですねw
ある意味で明治以降のそれぞれの家の立ち位置を見るのに一番向いてる本かもこれ。