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「明治の外国武器商人-帝国海軍を増強したミュンター」長島要一

かつてフランス式で、のちにドイツ式になったという日本帝国海軍において、一時かなり大きな影響を持っていた思しきイギリス人の武器商人の本、なのですが。
だいぶ高齢になってからの生活苦による登場の上、わりと中国(李鴻章はちょっと、近代兵器理解するには高齢すぎたんじゃないかなぁ)(どう見ても中国嫌いっていうより李鴻章への不信感だと思う)を行き来している分、そこまで重要度が最初からあったわけでもなく、年々重要度が増していくものの、日記記録等からはある時期からはふっつりと活動記録が消えてしまうらしく、どうもなんらかの諜報活動に関わっていたのではないかと目されているようです、確かに取り引きした軍艦の圧倒的な数量と、それまでのわりと詳細な記録を見る分には十分ありえそうだよな。
別系統から記録が出てくればいいんでしょうが、この辺の研究してる人いるのかしら。

まあ、なので全体的に非主流派であり、わりと落ち着いた人格ではあるものの本社であるアームストロング社の思惑であちこち駆けずり回らないとならない面や、彼が呼び寄せた娘を通しての日本での海外勢の交流。
新興国であるドイツを見下していたのに、同じく後進国であった日本に対しての軽い揶揄はあっても比較的穏当な姿勢など、どちらかというと人柄を通して少し珍しい視点でその時代を眺める本といった感じになっていたかなぁ。
外交官なんかもそうですが、わりと記録が残っている場合は日本側になんらかの後ろ盾があることが多いしね、イギリス系でも鉄道や工業関与なんかだとまた違うんでしょうが、そういう人の本と違っていろんな国の人が出てくるよな、という風情。
根回しが出来るようになるまでに時間が掛かり、根回しを覚えたら重要視されたのなw