「古代を考える-近江」水野正好・編

これと前後して京都の洛北・洛西の散歩本を読んでいたんですが、洛西の辺りを語っているうちに近江の地域と話が混ざってきて「近江の散歩本で紹介していますのでそちらも是非」みたいなことになっていましたし、あと、ここの中に出てきた氏族が「愛知」っていう地名に関わってるんだよね、正直地理関係はちょっとわからないんだけども、古代の区分が今のものとは違うんだろうな、という気もしないでもないよね。
(近江ってのは今の滋賀県、というか琵琶湖があるので実際の本を読んでいるとまず忘れないんですが、で、あんまり近いイメージはないと思うんだけど愛知県と滋賀県って隣なんだよね、実際、近江のことを指して東海への入り口とも言ってるしね。)

で、すごくざっくりと聖武天皇の頃にはこの辺にも都を一部作ってるんですけども(ただ聖武天皇はめちゃくちゃたくさん都を作ってたんだよね、資材が足りなくなって移動したって語られてたけど…この本の中でも触れられてましたよ、都作りのせいで足りなくなったってことなんだろうか単に)、その頃の話として「造東大寺司」ってのが都を作っていて驚愕、え、東大寺って奈良のあれだよね?!
最初から東大寺って名前ではなかったような気もするんだけどどうなんだろうそこのところ、というか、「造○○寺司」ってのは比較的お寺を作ってるものだという認識だったんですが、ものすごくしれっと都全体を作っていてさすがにびっくりww
友人に言わせると予算計上という単位でそうなっていたのではないかな、ということだったんですけどね、藤原京(寺院建築を参考にした始めてのケース)くらいからの流れで捉えてくれている本があるとありがたいかなあ。
あと水運に触れてるものも読みたいなぁ、なんとなくの近江のイメージは掴めたかな。