「あなたの知らない宮城県の歴史」歴史新書、山本博文・監修

あなたの知らない宮城県の歴史 (歴史新書)

あなたの知らない宮城県の歴史 (歴史新書)

 

 

ええと、すごくざっくりと大昔は陸奥だったんだよーん、というところや、そこに多賀城があったんだよねぇ、というわりと馴染みのある施設が出てきたり。
大崎氏とか葛西氏とか、やたらと馴染みのある地名が出てきたんですが、どうも本当に土地と関係のある人物だと認識していいみたいです、東北の中での小競り合いの結果、大崎まで逃げて統治が行われていた時代がある、というのが今の大崎がなんとなく東北への玄関口めいた印象になってるのかなぁ。
(あと上野がそんな感じだよね、葛西はもとは千葉県の領域だったような。)

 

で、そこから奥州藤原三代の百年の栄華と、源頼朝による征服。
それとあと、鎌倉も室町もある程度の手は入れているもののどうも小競り合いが微妙に続く形で安定はしてなかったような風情かなぁ。
ただ、そこまで徹底して荒れたこともないようで、外からの介入めいたものも大してないんだよね。
そこに現れたのが伊達家の政宗さんで、これ以降、土地が安定することになった、というのがわりと見たままの事実、ということでいいんじゃないかなぁ。
基本的に大藩などでは家臣団のリストラが行われていたことが多いんですが、仙台藩の場合はその気配すらなく、大名クラスの一万石以上の家臣が群雄割拠していて、よくまあ分裂せずに幕末まで持ったもんだな、という気もする。
奥羽列藩同盟の提唱者ということでかなり厳しい制裁は受けたものの、その後もそこまで特に荒れるというようなこともなく。荒れる要素みたいなものはちまちま見受けられるんですが、なんだろうね、伊達以降荒れないな…なんか不思議な。