「あなたの知らない細川家の歴史」歴史新書、渡辺誠

あなたの知らない細川家の歴史 (歴史新書)

あなたの知らない細川家の歴史 (歴史新書)

 

 

このレーベル、正直本屋などでもちょくちょく見かけるのですが見た目とタイトルがタイトルでなかなか信用する気になれなかったんですが、正直なところ今まで読んだ分が当たりか外れではない、というレベルまでに収まっているため、昨今の新書よりもずっと成績がいい気がしないでもない…。そろそろ信用するか。
この本は正直なところ、わりと最近総理大臣をしていらした細川護煕氏(これもりひろって読むんだね、正直知らなかった…)に関しての比重が一番大きいんですが、その時代に関しても細川家という長い家柄に関してだとか、文化事業などに関しての比重が大きいので、わりと面白く読めるんじゃないのかなぁ。
読み始めた時点では過去に常に学ぶ、という言い回しに足利政権下での細川家(管領・京兆家)を思い出して嫌な冷や汗を掻いていたんですが。
うん、そこを見て別の系統の家から復活した家からの印象は確かに悪くない!
というか、日本の名家だの財閥だのって、確かによくないこともしてるけどあくまで時代的な風潮であって、長く続いてる家はやっぱりそれなりに真っ当だよね。
なんか今書いていて、そりゃそうだろ、そうでなければどこかで消えてるだろ、と当たり前の結論に達してしまいましたが、かつての大名家の中で唯一総理大臣まで排出した家、と言われると、そういう意味だと失われたのは残念なのかも。
前にこのレーベルで読んだ、かつての大名家の家系の県令とか県知事なんてのも、ろくでもない家は即座に放り出されて、まともな家だけが選ばれてるだけあって結構ちゃんとした方多かったもんなぁ。

あ、いえ、長く続いた家の本、なかなか面白かったです。