『日本古代中世史 '11』#5「平安王朝への道」

えーと、すごくざっくりと桓武天皇(さすがに知ってるよね、でもだいたいなんとなくだよね)近辺というか、平安京前後の話だったんですが。
平安京の時点でもうここで安住しようよ、みたいなことになったようです。
いろんなことがあったんだけども、そもそも講師の方が「移転の危機を乗り越えて」とか言ってやが、いえいえいえ、うんでもあれ、千年も同じ位置にいたんなら末期はともあれかなりいい感じの都市だったんじゃないのかな。
もともと大王のいる宮廷は一代限りって話が前提じゃないとわかりにくいんじゃなかろうか、と思ったんですけどもまあ私は面白かったんでいいです。そもそも瓦屋根以前の日本建築は数十年が寿命だったってのもあるんだろうねこれとかね。
あと、山城という京都の旧国名って意味をよく知らなかったんですが、山を北にした都市みたいな意味だったのか、あれかな、山科なんかもその類なのかしら?

で、そもそもそういう平安京絡みの出来事がなんで起こったのかというとそもそもこの天皇はそれ以前に続いた「天武系の血統」ではなく「天智系の血統」であったため(しかもさらにお母さんが渡来系)、権威を別のところで示さなくてはならなかったのだ、ということが説明されていて、今まで何度も何度も何度も聞いた説明ですが、今回わりと初めてどのようなことが起こっていたのかが頭に入ってきた感じだなぁ。
今までの蓄積もあるからかもしれないんですが、この講師の方、比較的同時代の関連性がいささか薄いことであっても細かく丁寧に解説してくれてるのでそれもあるのかもしれないなぁ。
都と天皇の事情の変遷みたいなのは、是非またどこかで補完していきたいなぁ…。