『前田家伝来名物裂(上-京都国立博物館蔵』

そもそもこのタイトルにある「名物裂」というものの存在を知らず、知らないという部分まではそこまでおかしくもないものの、正直見ても知らない単語が並んでいるっていうことを意識しなかったのはちょっとどうかと思うんですが。
今から考えるとなんだと認識していたんだろう私w
要するにざっくりと非常に美しく手間の掛かったハギレのようなものであって、単なるコレクションアイテムかなと思っちゃったんですが、服飾の一つとして飾ったり茶道具として袱紗にしたり、部屋に飾ったりなんかが主な用途かな。
ただ、前田家所蔵の量がさすがに尋常ではないので、これはなんかの目的のためだったという可能性もないでもないのかもなぁ。
だいたいが明代、とあるので中国から来たようですが、清代のものもあり、江戸時代のものもあり、みたいな。
江戸時代のものはどこで作ったのかとかの情報ないのかしらね?

明代や清代とあるのはこれ、記録があるのかなと思っていたんですがそういうわけではなくて布の特徴や時代で分類されているということなのかなぁ。
ちまちまと見てるんですが墨書きされてるのはあくまでも布の特徴というか名称に限られるのかしら、まだなんか勘違いしてるかもしれないけど。
上巻の段階ではちょっとまだよく飲み込めてないんですが、下巻を読む時にはもう少し注意して見てみよう、基本的にこの手の本は上下ともに基本解説あるしね。
それにしてもそれ単体で宝物なのだろう布が、これだけ集まってるのってやっぱり前田家ならではなのかなぁ、京都国立博物館のまとめ購入記念本ですねこれ。