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「戦国期の室町幕府」季刊論叢日本文化2、今谷明

とりあえずこの本を読んで収穫だったのは京都五山禅宗)がどうも足利将軍の権力を後ろ盾に高利貸しをやっていたらしいこと、この辺に関しては荘園側から見た歴史みたいなものでもう少し突き詰めたいんですが、要するに高利貸しやってると土地がごろごろ増えてくんだよね、利子替わりに巻き上げるとも言いますが。
もとは南都の興福寺に対抗する、北嶺の比叡山延暦寺(信長さんに燃やされたところです、時代はあとだけど、まあ、それで資料がないんだってさ)のような有力な地位だったものの、五山とぶつかるうちにすっかり逆らえなくなってるし。
東寺などはのちに三好氏と手を組んでいたらしいのですが、あれかなー、細川氏への敵意っていうより五山への敵意かな、そっちのが自然だよね多分。
東寺高野山を二流の荘園と何度か表現してらしたんですが、他所から巻き上げられることもなく、巻き上げることもなく、独立独歩でまともな精神で歩んだ荘園を二流と呼ぶのはなんとなく違和感があったかな!!
大きさ的にはそれほど大したことがないって意味かなとは思うんですけどね。
で、大和国ごと支配して、五山をきっちり締め出していたのが興福寺
私はこの興福寺のことはやんちゃだと思っているけども、五山よりはずっっっとやり口温厚で少なくとも経済力では負けてないと思ってるので負けないで欲しいです。

まあ、私が寺の話ばっかりですが、主に寺と細川氏と三好氏の本です。
将軍も何度か出てきますが、主にこの時期にどの命令が、みたいな間接的なものばかりであって、応仁の乱が終わっても全然幕府は崩壊してないよ、でも将軍は空位だよ! みたいな感じに朗らかに断言してました、大変な本だよねこれ。