「東西「駅そば」探訪-和製ファストフードに見る日本の食文化」交通新聞社新書062、鈴木弘毅

 最終的な結論としては関東と関西の大きなトッピングの違いを見つけ出そうとしたものの、むしろ調理設備の違いのほうが事情として大きかった、そしてそういう意味のみだと関東のほうが(天麩羅の種類や茹で立て麺の提供において)どちらかというと優位と言えなくもない、みたいな結論になるのかな、この本。
個人的には関西のほうがトッピングが多いものかなと思っていたんですが、関東は関東で最近「特定の駅で駅そばを食べるのではなく、そもそも駅を選んで食べる」ことによって競争激化、それ以前は正直関西のほうが質は上だったんじゃないのかなぁ。
関西のほうが立ち寄り客が少ない傾向があって、昔から味に拘る必要あるしね。
ただ、関東が競争状態に陥った場合に、人口とそもそもの資本力の違いから関西を抜き去ってしまうことは十分に予想出来るわけで、駅そばの分析からなかなかシビアなところに至ってしまった気もします。
ただ、関西で天麩羅を自分でトレイで選択するタイプの店が登場し、このタイプの店が広がりつつあるとのことで天麩羅の種類では逆転の可能性もあるのかな。
関東では茹で立て麺の提供のみならず、「打ち立て麺」というのが存在すると知ってさすがにびっくりしたんですが、自分の沿線の京王線の蕎麦チェーンでした。ああ、あれ、茹で立て麺かと思ってたけど…その場で手捏ねで機械で伸ばすのか、すごいな。
それを見て幾つかの店舗で導入したところもあったものの、各種条件で上手く行かず、うーん、京王電鉄ならではって気がするな、物珍しいこと好きなんだよねw

首都圏だと地味に気になったのが地下鉄の駅そば、めとろ庵って見てはいたんですがつゆが美味しいのか。あと大きな唐揚げでしょうか、弥生軒は知ってるー、美味しそうww