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「信長の血脈」山本博文

ちょうどこの本を読んでいたのが2016年(5月ですね、いつこのデータを反映するかは不明ですが、溜め込むタイプなので)で大河と時代が被っていたのでそういう意味ではわりと面白く読めたものの、人名頻出なので戦国時代好きではないとちょっと面倒かなぁ、という気がしないでもなく。
そういう興味の人にとっては、この本の結論の出ない複数史料を並べるという体裁だと読みづらいだろうとも思うので資料を読み慣れた戦国マニアくらいかなぁ。
難しいわけではないです、もとの歴史が異様にややこしいw

要するに織田信長の完全なる急死ののち、彼の息子たちの全てが徐々に廃されていってブランドとしてしか残ることがなく(しかし、江戸時代に織田信長が表立って否定されていた可能性もないわけか、かなりがっつり徳川家の血統に混ざってるし)、むしろ精神性としては秀吉が受け継いだ、その表れが朝鮮出兵だった、さらに明へと進出することをずっと夢見ていた、と言われると積み重ねで確かに納得。
信長の長男がものすごい早い段階で切腹しているので、彼が生きていたらさすがにいろいろな事情が違っただろうとは思うものの、どの程度この歴史と変わっただろう、というのはちょっとわからないなぁ。
直系の血族が完全に消えてしまっていたのは、人数を考えるとちょっと不気味。
(弟の血統が細々と、妹の血統が完全に徳川家に、とはなっているものの。)
初期の秀吉も、織田の後継者を立てるという名目で動いているものの、かなり早い段階でかつての旧体制を構築し直し、という展開を見てしまうと、家への奉公って意識はこの時代は全体的に弱かったのかなぁという気もしないでもない、皆無でもなさそうだけど。