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「桶狭間の戦い-信長の決断・義元の誤算」歴史新書y008、藤本正行

まあ一言で言ってしまえば30分くらいで読めたので別に悪いとは言わないのですが(既存の説が大量に盛り込まれていたから、なにかを読む時には参考になる可能性もあるしね?)(ない可能性もあります、この程度なら別に読めばわかるしなぁ…)、既存説を取り上げるってのは本の内容をわかりやすく、柔らかくするために有効だとは思うんですよね、やりすぎるともともとの論説がぐずぐずになるよねぇ。
そもそも説そのものは悪くはないものの、見開き2ページでまとまるような内容で、むしろ『信長公記』への評価、江戸時代の初中期に作られたという小説、近代になってから陸軍に作られたという史料などの分析くらいしか読むところがなく。
この本を読んだところでなにか得たところがあったかというと、だいぶ微妙。
あくまで30分で読むには悪くないけども、なにがどうしてこんなに感情的になっているのに付き合わなきゃならなかったんだろうというのも否めない。
あと、気になるのが既存説と同じくとにかく合戦にしか興味がなく、その近辺の事情以外には一切触れないんですよね。
私が普段読んでいる本だとまず勢力や同時代、前時代、資料が描かれた時代のどれかくらいは最低限触れているので、まあ、うん。

 

この本から得るところがあるとしたら、信長の扱いはあくまでも現代、比較的最近急激に上がり、と言われているものの、案外そうでもないんじゃないかなぁ? ということくらいでしょうか、ただ、ずっと継続的でもなさそうだよね。
要するに江戸の初中期くらいに小説で広く読まれ、陸軍にも歴史書として取り上げられるほど評価されてたってことだし、そっちメインで語ってくれりゃいいのになぁ。