「遠の朝廷・大宰府」遺跡を学ぶ076、杉原敏之

遠の朝廷・大宰府 (シリーズ「遺跡を学ぶ」076)

遠の朝廷・大宰府 (シリーズ「遺跡を学ぶ」076)

 

 

ところでこの本の中で出てきた観音寺ってどこの寺の関係だったっけ…、なんでも完成した寺の前に僧侶が立ったところ風に浚われてしまい、興福寺大和国っていうか奈良)の前に首が落ちたという逸話を読んで、なにをどう判断していいものかさっぱりわからなかったんですが、この頃までにはまあ寺は完成していたのだろう、くらいしか、わからないよなぁ、ううん?
時々正直、寺の周辺などで風やら鳥に浚われたみたいな話は出てくるのですが、他は縁起の良い感じに展開していたのであんまり深く考えたことなかったなぁ。
きちんと固有名詞を覚えてないんですが、今後またおいおいと。

 

大宰府はそもそも固有名詞ではなく複数存在した機関だと友人に聞いたことがあるのですが、事実上この地だけになってしまい、やたらと独立独歩の気質は代替が他にないということもあるのかなぁ。
大雑把に防衛拠点、貿易の最初の窓口として機能し、その後、博多のほうに(もともと攻撃を警戒して内陸に引っ込んだんだよね大宰府)貿易拠点が移転したこともあるのかな、比較的早い時期から精密な遺跡調査をされていたということでも、ちょくちょくお目に掛かってるような気が。
それこそこの大宰府を掘りながら遺跡発掘の理論の構築をしていったような側面すらあるので、遺跡から出てきたのみで主な構成をしているシリーズで面白いかな? とちょっと心配していたんですが、大宰府は一段落付いたので現在は周辺の寺院事情(上でも少し触れてますが中央の関係の寺院がいろいろある)、水城が見付かり、その文献の検証の仕方など、いろいろ進展してました、まだいろいろ出て来そうだなぁ。