「つばめマークのバスが行く-時代とともに走る国鉄・JRバス」交通新聞社新書065、加藤佳一

 

国鉄の幹線バスの存在を知らなかったんですが、あくまでも鉄道路線の補助として路線を作る代償として作られたのが最初であり、民営バスからの反対を受けて少しずつ衰退していきある時期にがっと減った、というのが認識として正しいのかな?
正直、バス全般の本ではないのできちんとポイント押さえられたかどうかの自信がないんですが要するにマイカーの登場で経営が、という時点は地方ではだいたい存在したよね。

 

現在のJR各社の子会社かな? JR東海の高速バスには時々ですがお世話になっていたんですが(それこそ京王系の中央高速バスの停留場に出入りしてる写真ありましたね)、あれは国鉄時代とはだいぶ経営方法が違うんだろうな、とは思うもののこの本だけではちょっとわからないですね。あくまで国鉄メインで地方の路線の衰退を語り。
高速バスの時代になってからは国鉄の高速バスと前後して免許が出願され、生まれた私鉄系バスに関しては触れられていたものの(こっちも国鉄バスがほぼ優位で私鉄バスはそこに少しでも食い込みたいという程度の副次的なもの)。
ところが確か幹線バスから発展したはずの私鉄系の高速バス(これが京王系なんですが)は登場した時点で完全に育ってて、そこで初めて国鉄系バスのほうが守勢に廻るみたいな感じで若干間がない、この私鉄高速バスは中央本線と平行区間で要するにそこになると「国鉄バスvs」じゃなくて「国鉄路線vs」という時代にいきなり突入するという…。どう考えても明らかに一足飛びに時代が抜けてる、大変だよなぁ。
千葉系の特急はアクアラインの高速バスに時間金額的にもう完全に太刀打ち出来ないみたいなんですよね。経路的に仕方ないというか、もう経営の仕方どうこうの話じゃない。
地方の幹線国鉄バスを有利なまま維持していたら案外今も健在だったのかもな…。