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「本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代」八幡和郎

日本中世史 Book

サブタイトルを見るとわかるし、ちゃんと断ってくれてるからいいのですが、平安時代をまるっと中世に入れているのはだいぶ珍しいのでちょっとびっくり。
というか、平安とそれ以前の時代を分断するほうに違和感があるのかも。
だいたい平安時代の後期くらいからが中世扱いって人多いよね、まあ、それも人によるので別にこれでもいいんだろうけど。


ぶっちゃけると説が古いというか最新じゃないというか「この程度なのに独自基準にすんの? しかも歴史の真実を暴く?」みたいな感じでだいぶ読んだのを後悔してしまったんですが、ちまちまと読み進んでいく間に確かにそれぞれの説はともかくとしてきちんと時代順にマイナーな人物を取り扱ってくれていること。
女性に関しての視点がゴシップ寄りではあるもののけして品位を忘れず、当時は普通に権力あったんだよ、とだいぶ公平なこと。
という意味で、この人、自分の長所をきちんと自覚してないんじゃないかなぁ? という気がしてしょうがなかったかも。
女性側から見た歴史みたいなサブテーマでやってくれたら喜んで読むのに。

というかひょっとして前に読んでるかも、と思って調べてみたら、徳川将軍家を跡継ぎを生んだ女性視点で扱ってた(それ以外にもいろいろ言ってたけど、そこが一番面白かった)人か、ああ、別に読んで損したったこともないか。
あと個人的に中国、日本、朝鮮半島の関係がそんなにぱっきりと説明が付くもんだと思ってる時点でそもそもやばいんじゃないの? という意見には賛成、どこをどう切り取っても不透明で、不透明であることが唯一の特徴って感じだよね実際。