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「検証 長篠合戦」歴史文化ライブラリー382、平山優

この長篠合戦というのがどういう戦いであるのかというのは覚えていないのですが(関ケ原とか大阪の陣とか、それ自体で流れが変わった戦に関して幾つかって程度)、要するに武田信玄の後継者である武田勝頼と織田と徳川の連合軍がぶつかりあって、その後の勢いを決定づけたってことでいいのかな。
で、一応の史実として鉄砲隊の精度が全く違い、そこが勝敗を大きく別けたというところはまあ妥当と見てもいいものの、それが本当に武田氏の慢心もしくは時代への適応能力の低さで鉄砲隊を重視していなかったのか。
織田・徳川の連合軍は先進的であったから鉄砲隊を用意したのか、みたいなところがまずスタート地点だったんですが。
正直なところ最後まで読んでみて感じたのは、確かに武田氏は鉄砲の重要性をけして軽視はしていなかったものの、その鉄砲とその弾(こっちのほうが大変だったらしい)を手に入れるためにまず商業圏を押さえるという発想をしていた節はなく、それが出来ていた織田側よりも遅れていた、と言われるとそういう意味だとそんなに問題はないんじゃないかなー、という気もしないでもないですね。
要するにある程度戦が大詰めでない段階では誰でもある程度手に入り、それを貯め込んだり鉛以外の材料で弾を作ったりと工夫はしていたものの、産地と直結する地点を押さえられた織田連合軍にはとても適わなかった、と。
普段から銃弾が潤沢にあれば演習や鍛錬なんかも違ってくるだろうしなぁ。
 
というかそもそも、銃ってこの時代の出現じゃなくてもう一世代前ですよね、既存の説はそもそもそこを落としてる気もするんだよなぁ。