「戦国政略結婚史-浅井三姉妹が生きた時代」歴史新書y011、髙野澄

個人的には熱田神宮と源氏関係の話をもっと読みたかったというか、巻末の徳川家斉に関してもわりと良かったんですがどちらも若干駆け足になってしまっていて残念だったのですが、ことメインの戦国時代に関してはうーん、もうちょっと考えなきゃならない要素が欠けてるんじゃないのかなぁ? という気もしないでもなく。
よく考えたら自分が新味を感じていたかいなかったかというだけで、わりと全体的に扱い方に関しては一貫していたと言えなくもないのかな。
個人的には政略結婚であるのかないのか、という分け方はいまいちでした。
それこそ浅井三姉妹がどうしてあれほど印象に残っているのかという部分すらよくわからない部分があるよなぁ。
少なくとも徳川家康の息子の秀忠と三女のごうさん(表記違いましたが、なんか三女も長女もやたらと表記多いよねー、これもなんでだろ)の時点ではそんなに大したことではないんだよね、ここまではわかった。
で、次女はそれほど後ろ盾がはっきりしない名門に嫁いだ、これは政略結婚としなくてもいいんじゃないかな、うん、納得。
長女は他の姉妹を養女とした秀吉自身が娶ったので確実に政略結婚ではない、まあ、そういうことになるよね、というのもわかるんですよ。
そしたらそれが一体世間的にはどういうことになるのかという客観的な部分に関しても触れて欲しかったなぁ、というのが正直なところ。
 
というか結局、この姉妹って当時の人たちには一体どう見られてたんだろうね?
信長の妹の血が次の豊臣、徳川に入ったというのは面白いは面白いんだけどね。