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「NHK さかのぼり日本史5」幕末 危機が生んだ挙国一致、三谷博

シリーズがやっと半分消化出来た時点でようやっと近世の終わりなのですが、大雑把にどうして幕府が崩壊するに至ったのか、という巻だよねこれ?
一応時代を遡っているコンセプト上、明治政府寄りなんですが全体的に。
どう考えても自壊していて、それよりはマシという感じで新政府が誕生しているようにしか見えないんですが、いや、私にとっての明治維新とそれからしばらくの明治政府の評価については「倒れなかったので及第点」というものに尽きるんですけどね!
(前に見たことがあるんですが、正直これ以上の回答ないだろうと何度でも言う。)
ただ、初期の頃にやたらと各地で起こってた反乱を略して明治政府寄りにするのちょっと釈然としないかな、欠点まで触れた上でなお評価しますって言って欲しいですね。
いやこの本ではそれよりも前なのですが、どうにも幕府側が判断を間違え、全体的に甘く見積もった挙げ句に崩壊した、としかやっぱり見えないです。
なにか他にもあるとは思うんだけどねー、既存の資料から大きく外れてもないよなぁ。
 
ちょっと面白かったのが徳川家茂(14代将軍)と徳川慶喜(15代)は14代が選ばれた時点ですでに能力の高い慶喜が俎上に上がっており、ここの二派の争いがわりとあとを引いているのですが。
肝心の慶喜が将軍になった時点でその争いがあんまり意味ないことになっているのでちょっとわかりにくくなっているのかな、という部分でしょうか。
大雑把にこの時代は各藩が財政的に破たんしつつあり、その中で告げられた強力な軍備を持つ諸外国の開国要求と、近隣国への蹂躙、幕府は崩壊したものの、それでも日本は倒れなかったんなら、それが正しい選択だったと言えなくもないのかなぁ?