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「和歌とは何か」渡部泰明

すごく大雑把に言うと平安後期くらいから鎌倉時代も多分継続していたのだろう文化サロンに関してを読みたいなー、という目論見で借りて来てたんですが、どっちかというと和歌のしきたりや形式がメインだったかなこれ。

ただ、その形式を理解するために文化サロンの形成にも踏み込んでいたので私にとってもいい内容になっていたような気もするかも。
一つの作品がどのような人物の、どのような生活の中で生まれ、それがどのような社会背景を持ち、どのような評価を受けたという部分まで触れているので、基本的に歴史にしか興味がない人間にもなかなか面白く読めました。
ただ、掛詞は正直よくわかりません、他のパートと関連していない部分が掛詞です、掛詞の典型的な言い回しでも意味を形成していたら掛詞では無くなりますってよくわからないよ!! 要するに意味がないということそのものになんらかの効果があるという認識でいいんでしょうか、それを施す意味は…。
いやあれですね、語呂をよくするためなんでしたっけか、確かに重要だよね、音律。
そこはわからないでもないんだけどなぁ、難しい。
 
最近ちょっと法然(鎌倉新仏教の祖)や九条兼実(文官貴族)などに関しての本を読むことがあるのですが、そもそも歌壇というものが存在し、それが背景にあったと認識してもいいのか、ちょくちょく出てくる慈円という僧侶が九条兼実の弟というのを法然の本のほうで読んであれ?! となっているんですが。
この本はあくまでも社会の頂点にあるサロンの中での展開と見てもいいのかな。
ただそこにも、多少の権力の移行が察せられないでもない、そもそも鎌倉初期が和歌の最盛期って不思議。