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「黴」徳田秋声

友人が読んでいたのでちょっと興味を覚えて、【青空文庫】にも収録があったのかな? まあ、あれはあんまり長いものを読むには向いていないので岩波文庫版で借りてきまして、なんかこう、私小説とも別の独特の癖があるなー、という雑感。
要するに仮名とはなっているものの著者当人の結婚にまつわる話のようなんですが、その当の女性がお手伝いの女性の姪だか孫だかなのでつまるところ「身分違い」になるらしく(ただ、彼女自身は父親が身を持ち崩さなければって悔しがっていたんだけどね)、妊娠していても結婚するのかどうかがわからない上。
冒頭のところで一旦入籍について触れられていたせいなのか、その下りが省かれていたらしく、いつ入籍したのかは結局推測する嵌めになりましたよ…皆これわからなかったよね。
この辺が判明していて作品が面白くなることはなさそうなのでもうざっくり書いてしまうんだけどね、というか第一子が生まれた時点でいいんだよね?! それとも第二子の時点? みたいなえらい余計な気を回したよ、なんかフォローしといて下さいせめて解説さん。
 
で、挙げ句の果てに周囲の友人からは玄人の女性と勘違いされていたんだよなこれ、なんでそんなことになったのかなと思ったんだけども、近所でもそう思われていたらしいしまあ間違いはないよなぁ。
しかし中身はかなりぼけっとしていて、主人公が騙されそうで心配! 身分違いでさえなければ!! とか言ってるので、愛されてるじゃないか…気付いてあげてよ。
そして主人公は、どうもいまいちお互い愛がないが気がするとか、よくわからんことを言ってました、そういう異様に若い部分はどっちでもいいんだよ。
そして最終的に、よくこんな古い話こんな正確に覚えてんな…、以外の感想がない。