「図説 地図とあらすじでわかる! 最澄と比叡山」池田宗讓・監修

ところで私、最澄さんと空海さんの時期をあんまりきちんと把握してなかったんですが、平安京を作った桓武天皇と同時代、ということでわかりました、むしろ比叡山延暦寺って平安京と平行して作っていた認識のほうが無難だし、空海さんに預けられた東寺は平安京よりも前に作られていてその後管理下になったんだな!
(東寺と西寺のみが平安京の中にあり、平安京の北に位置するのが比叡山。)
今まであんまり政治とか地理と結び付けて考えてなかったんですが、そのほうが絶対わかりやすいですね…誰かが最初からこれで解説しておいて欲しかった。
 
このシリーズは前からたまに気になっていた【青春新書】の中の宗教のシリーズなんですが、地図とあらすじでわかる、ではない本を手に取ってたんじゃなかったかなー、ちょっと自信ないけど、で、【歴史新書】とどっちがいいかなと思ってたんですがこれはなかなかどっちも健闘していて多分両方読む価値ありそうだなぁ。
微妙に得意分野が別れてそうなのでちょっといろいろ今後が楽しみ。
最澄さんと言えばまあさすがに空海さんとの比較は外せないしここは何度も見ているのですが、戒壇院やらその他の段階があれやこれやと語られていたのが嬉しい。
これを読んだだけではちょっとわからなかったんですが、今後この辺を意識しながら探すことも出来そうだし、受戒(戒壇院)に関しては新設させて貰えた、ということの政治的な意味もある程度わかりやすくなってるし。
この戒壇院を通して考えると円仁(延暦寺)と円珍三井寺)との分離がわりとわかりやすいですね、三井寺の人たちは延暦寺戒壇院使えないんだなぁ…それはまあ微妙な関係にもなるし三井寺はむしろ別のところと関係が出来るし。うん、わかりやすい。