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『日本の美術13 水墨画』松下隆章・編

この本の前に同じレーベルで「初期水墨画」を読んでいるんですが、その本を手に取った時点で予想していたのがちょうどこの本で触れられていた冒頭部分、大雑把に室町時代中期から雪舟の登場くらいまでの時代なんですが。
なんでそんな勘違いをしていたのかというと、東山文化の本などを読んでいる段階で水墨画の日本における発祥が室町時代だと勘違いしていたせいで、実際の初期は鎌倉時代、本格的に禅宗が日本へと伝えられた時代だったそうです。
というより、絵師も一緒に日本に来たんじゃないかって言われてるのね。
中国の場合は芸術家というよりも技術者という傾向が強いせいかな? いまいち名乗らないジャンルって少なくないよね。
で、それこそその模倣から始まった日本の水墨画(この時点では禅宗に特有のもの、修行の一環です、禅宗は生活の全てが修行という宗派)が、ある程度純粋な絵として捉えられるようになるまでの経緯がこの室町時代からであって。
雪舟なんかは専門絵師なのではないか、という推測もあるんですね。
というか雪舟って昔は単に絵師だと思われていて「いやいや、禅宗のお坊さんだよ」と言われていたのが少し前からという印象じゃないかと思うんですが。
さらに禅宗の中での専門絵師かー、なかなか大変だなこの人w
 
なんでそう言われるのかというと、結局僧侶としての記録がほとんどないのに、その弟子が多岐に渡っている、絵師としての比重が多すぎるからってことになるのかな。
私正直、狩野派(東国出身らしいです)や長谷川等伯雪舟の弟子の系譜から出てるの知りませんでしたよ…びっくり。