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『京都を知る100章』別冊太陽スペシャル、別冊太陽編集部

正直なところ東海→関東民という来歴なのであまり京都への憧れや自意識というものに乗っかることが出来ず、「裏路地に入って京都の生活に触れたがる」という観光客らのように通ぶるのもなんかこう、さすがにどうよ、と思う程度の人間なんですが。
そうやって生活があるからこそ観光都市であるというような、ジレンマめいた部分を聞かされるとどうなんだろうなぁ。
観光業に携わる人口がそもそもあまり多くない、多くないからこそ独特の趣があり一強ともいえるほどの観光地でありえるってのはね…。
京都人のプライドめいた部分もしょうがない気がしないでもない、というか。
いっそその高いプライドすら他所から望まれたものかと思うとさすがに物悲しい。
 
洛中だけが京都である、いや祇園祭の範囲だけが、というような都市圏ではよくあるような言い分も、そもそも京都に天皇を抱いていた時代から急に去られることになってしまい。
自分たちのアイデンティティ祇園祭に求めたって言われてしまうとなあ。
なんとなく洛中とか洛南とかの線引きだけではないものは感じてしまうよな。
外側の地域から見ると京都の一部だと考えられるのは仕方ないのかもしれなくても、同じ共同体だと感じることは出来ない、なぜならば、かぁ。
とりあえず私、京都に関しての本をいくら読んでもなんか限られた部分だけ出てくるのが辛いのでこういう総合ボリュームが大きい本に手を伸ばしたつもりだったんですが。
まあ、うん、裏面を知れたって言えば知れたかなぁ。
どちらかというと細かい地理条件や、他の近畿圏との連絡みたいな都市機能的な部分を知りたかったんですが、これもこれで一つの経験だったのかな。