医療/伝染病

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#12 WHOにおける挑戦 健康課題の現状

WHOというのは「世界保健機構」、世界の健康衛生に関しての責任を持つ機関で国連の下部組織の一つ。MDG(国連ミレニアム開発目標)の健康目標に対してもその活動主体と見做されています。 例えば1980年に天然痘撲滅宣言、他に河川盲目症(寄生虫疾…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#11 アメリカにおける健康づくり マネジドケアの成果と今後

日本では昭和36年(1961年)に「国民皆健康保険制度」が制定されたので、基本的に保健医療制度の範囲外になることがないが、大雑把にアメリカはこの手の制度はないんだよー、という大前提。ただこれ、大本は戦前の富国強兵の観点が始まりなのですかw …

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#10 アメリカにおける健康づくり 大規模緊急災害に対する公衆衛生の危機管理

対策が進んでいると一般的に考えられているアメリカに公衆衛生テロ対策について「大規模緊急災害対策の準備期」2001年9月同時多発テロ以前とに別けて語る会。 まずもともと、アメリカの大規模災害への対策としては各州を超えるような自然災害が主でその…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#9 アメリカにおける健康づくり 生活習慣病予防とコントロールの方法

まずアメリカの現状(当時)の死亡原因の比率を確認し、その中で死亡者数では比率が低いものの増加傾向にある糖尿病を取り出してその対策を、という順番に進んで行ったこの回なのですが、日本なんかもそうだけど医療体制の充実という段階はすでに越えてるっ…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#8 アメリカにおける健康づくり アメリカの公衆衛生システム:母子保健活動を例に

第1期独立戦争終結〜南北戦争、大雑把にイギリスとの戦争に勝って一つの国家としての体裁は手に入れたものの、まだ未熟だったアメリカという国の中では、国民の健康に付いての管理は国家ではなく自治体レベルが、まず隔離や検疫などの最低限の発想からじき…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#7 アジア各国におけるプライマリケア 日本−長寿社会における取り組み

WHOの呼びかけによって1978年、旧ソ連のアルマータにおいて“Health for All by2000(2000年までにすべての人々に健康を)”という宣言。 (インドやタイなんかではこれに直接呼応した政策がありましたよね。) 日本では1878…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#6 アジア各国におけるプライマリケア フィリピン−医療制度改革とプライマリケア

正直申し上げてびっくりするほど要領の悪い先生っていうか解説者(と呼びたい;)の方だったんで、とりあえず、一番伝えたったのだろう、現在のフィリピンでは先進国特有の食事の問題に由来する生活習慣病と、発展途上国の抱える問題である感染症との問題と…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#5 アジア各国におけるプライマリケア アフガニスタン−目下の急務:公衆衛生分野の人材育成

東南アジアが続いた4回までと変わってパキスタンとイランに挟まれたアフガニスタンの回、現在戦時下からの脱却中なんだよ、というところからまず始まります。 首都はカブール、人口は3千万人、人口増加率は約4%で高め。都市人口率は25%。 15歳未満…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#3 アジア各国におけるプライマリケア インド−人口との闘い

人口増加が前年比1.2倍から下げ止まらない…(タイとベトナムは近年で増加率が減少の傾向がありました)、挙げ句に都市人口増加率が1.5倍ですか。 おまけに合計特殊出生比率も都市部では減少したもののまだまだ結構高い。 幼児死亡率も東南アジアで比べ…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#2 アジア各国におけるプライマリケア ベトナム−予防と治療・公と民・西洋医学と東洋医学の連携

ドイモイという改革を経て近代化が図られました、その一貫で保険政策10年計画が。 タイもだったけどベトナムも国の人口増加よりも都市の人口増加率のが高い。感染性疾患は減ってます、非感染性の疾患が代わりに増加。平均寿命はだいたいタイと同じレベル。…

『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#1 アジア各国におけるプライマリケア タイ−健康増進へのあゆみ

んーと、まず番組の冒頭でチュラロンコン国王(ラマ5世)の彫像が紹介されまして。 なんでもこの方は一番有名なタイの国王で、その息子のマヒドン王子はハーバード大学にも学んだ“タイの近代医学の父”と呼ばれているようで。大学の名前にも残ってるらしいで…

『ゾンビの真実』

まあ、なにを見てるんだよと思わないでもないんですが、とりあえず≪ナショナル・ジオグラフィック≫だし無料だし、みたいな観点だったんですが。ハイチのブードゥーに関しての話はいまいちかなぁ、まあ正直キリスト教のほうが進んでると言いたげだったんです…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#11 虫

とってもぶっちゃけまして対象はゴキブリ、毎度お馴染みの暴露療法です、ところでなんとなく治療風景とこの名称が結びつかないのって私だけでもないですよね。。。 昆虫法医学者のおじいちゃんと、ロシア生まれイスラエル育ちのシカゴ在住のパンキッシュなお…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#10 クマ

正直こう、≪ナショナル・ジオグラフィック≫の番組は(どうせ無料だし)、なるべくチェックはしているのですが、この番組に関しては正直内容の見当が付かず。 47分も個人の経験を延々と追い続けるのかな、と思ってしまったんですが(並べ方の問題でこの回を…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#9 アリゲーター

ワニはもう、故意に人間を襲うイリエワニなども存在し(ちなみにワニとアリゲーターは種が違うそうなんですが、まあ、ここでは分類必要ないかなとw)、実際問答無用で怖いものなので別に観光客にワニと戯れて生計を立てている村の方のようになる必要性はま…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#8 イヌ

えーと、この回は暴露療法が使われていましたっけ、ネコの回と同じなので案外接触回数が減らせなくて(ペットだしね)ある程度はその恐怖が妥当な場合に使われるのかなぁ? この回に出てきた彼女らは、二人とも実際の襲撃のあとに恐怖症になった方らで。 し…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#7 カエル

うーん、この回、NLPプログラム(言葉による誘導で過去の記憶を書き換える)じゃなくてなにかもっと“原因を探る”ことをしたほうが良かったんじゃないのかなぁ、一応過去「自分がカエルを芝刈り機で轢き殺した」トラウマは話してましたけど、だからってな…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#6 サメ

ええとうん、アルさんに会わせれば早かったんじゃないかな? ということを主に思いました、19歳の時にサーフィンをしていただけで唐突に右腕を噛み千切られて、結局腕を失ったまま生涯をすごすことになり、まず釣りをしてサメを退治(強い;)。 その後に…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#5 ネコ

ここまで見てきての始めての治療失敗例だったのですが、というか、大概人間にとって縁が深い猫ですが、その恐怖心ってのは歴史に裏付けられた正当なものといえるのかもしれませんね。しかしまあ、猫好きな人ってのは下手するとそういう野性味を失ってないと…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#4 クモ

基本的に日本には害のあるクモが少ない上、ゴキブリを食べてくれるということで(あと、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』とかもいいイメージよね)、益虫とされているということもあってこの回最初はよくわからなかったんですが。 よく考えたらセアカゴケグモなんて…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#3 コウモリ

正直なんと言いますかこの回は、「コウモリにさしたる危険性がない」ということを主張すればいいだけだったのになんでまたルビー財団のコウモリ大好きって感じの飼育員に延々とコウモリの説明をさせたのかが疑問なんですが、可愛いじゃないか。 たまたまフル…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#2 ヘビ

今回使われた治療はEFT(エモーショナル・フリーダム・テクニック)、ご当人は「針を使わないはり治療w」とおっしゃっていたのですが、ぶっちゃけてこれ暗示のテクニック入ってるよねぇ? 実際の行動を伴ってるほうが有効なことありますよね。 (約束を…

『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#1 ネズミ

まあ害獣ではあるものの、そして繁殖力が強くてちょっといろいろ(駆除ですとか病気予防とか)梃子摺りはするものの、身体的に“脅威”かというとそんなこともないネズミがテーマの回で、きっかけとなった事態も当人が覚えてるんですよね。 10歳の少女だった…

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#6 ブタと殺人ウイルス

ニパウイルス感染症−Wikipedia 1997年ですとある程度はもうWHOに感染症の対応が整っていたと思うんですが、その舞台となったのが東南アジアのマレーシアの養豚業者が主だったこともあり対応が遅れ、地元の医師(どうも正規のお医者さまでは…

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#5 フィラデルフィア、謎の病原体

レジオネラ−Wikipedia “在郷軍人の会”というよりもどっちかというと「数日間ぶっ続けで飲み続けるじじい集団」がキモだったのではないのかと思うのですが、朝鮮戦争が1950−53年で1976年にこの会が、ということになるとじい様率は低くはな…

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#4 黒チフスの呪い

“ボリビア出血熱の発生の背景と制圧の経緯”(日本獣医学会 “黒チフス”とボリビアの地で呼ばれたその出血熱の正体はウィルスで、それが空気感染も接触感染もしないというところまでは治療スタッフにも医者にも感染していないことではっきりしていたのですが、…

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#3 911号室の殺人鬼

重症急性呼吸器症候群−Wikipedia 最初の感染率の高さから「空気感染」が疑われたものの、後々の研究によってどうやら「接触感染」ではないかという結論で落ち着き、そのおかげで制圧が出来たのだ、という証言があったんですが、前に見たペストの回…

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#2 連続殺人バクテリア

O157−Wikipedia O157はちょっと私が誤解していた部分もあったんですが、あくまで食中毒であって、人間の間での感染はせず(排便に触れるような場合も、口に入れなければ問題ありません)、非常に繁殖力が強いとはいえ80度程度を2秒で死滅。 それ…

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#1 まだらの怪物の復活

天然痘−Wikipedia ある意味で一番恐ろしかったのは1963年のこととはいえ、福祉意識の高いスウェーデンの片田舎でもなんでもない首都ストックホルムで。いくら患者当人だからといって素人が医学辞典さえあれば症状から到達できる“天然痘”という…

『マイクロ・キラーズ』#4 脅威の殺人ウイルス:ペストとマラリア

ノミ、ネズミ、猫などまでが(肺ペストの場合は人から人への飛沫感染)媒介となるペストがフランスはパリの都の北から、マラリアの感染者のモデルがアフリカから帰り、その媒体となる蚊がカメラマンが持ち込んだ、という騒動がパリの南から同時に発祥。 とい…