社会/都市論

『住まい論’10』#10 集住計画の導入-都市と住まい1

そもそもこの回で使われていた「集住住宅」というのはいわゆるマンションやアパートの階層による共同住宅や、長屋などの同一規格の建売住宅などをトータルで指しているそうなのですが、そもそもそこを含めて語る適当な単語がないため、便宜上使ってるんです…

『住まい論’10』#9 居住縁による「共同の住まい」

そもそもこの回の講義内容からして、家族や血縁などの共同住宅は範囲外なのかな? と思いつつ聞いていたんですが、あ、なるほどなるほど、最近2世帯住宅などの独立性の高い住居が存在している関係で、共同住居の段階として触れてるんですね。 2世帯、3世…

『住まい論’10』#8 地縁居住のカタチと住まい

正直この回の途中まであんまり面白い内容じゃないなぁ、と考えながら見ていたんですが、多分それ自体が「現在はもう通用しない概念」を語っていたからではないかと思うのですが、大雑把に言うと近所とのコミュニティ形成みたいな話なんですが、むしろ逆に“神…

『住まい論’10』#7 変容する血縁家族と住まい

ここまでずっと、砂漠の家から始まって(閉鎖タイプ)、東南アジアの外側に開けた家とか、村落の共同体である“寝屋子”だとか、日本の建築様式のルーツが語られ、そののち中国と韓国との非連続性(ぞれぞれの環境によって独自に発生したのではないか、という…

『住まい論’10』#6 日中韓の伝統の住まいにおける空間構成

日本は自然の力を利用しているのに対し、中国や韓国は風水によって家の配置を決め、と講義の中で言われていたんですが、中国の風水は土地を選択し、日本の風水は土地を人工的に作り上げるものだ、と言われているんですが、ご存知なかったのかな、ていうか、…

『住まい論’10』#5 中国・韓国の伝統の住まい

前回講義(前、この回だけ見てた時は一回途中で止めちゃったんだよなー)で日本の寝殿造りや書院造りの話をしてまして、さて、中国とか韓国の住居からの影響はあるかな、という話をしていたんですが、大雑把な結論としては「特にないよね」みたいな感じでは…

『住まい論’10』#4 和風の住まいとは

日本の建築様式、という話題を振られると即座に「団地!」としか出てこないのは本当にどうなのかと思うのですが、とりあえず日本の建築様式のルーツとなるのは主に寝殿造(平安時代)と書院造(江戸時代って説明してたけど、銀閣寺って書院造ですよね? 室町…

『住まい論’10』#3 離島漁村の共同性と住まいかた

正直この回で語られていた“寝屋”“寝屋子”、という概念は、なんていえばいいか、すでに褒めてる段階からちょっと不自然な習慣になりつつあるのかな、というのが正直なところではありました。「家で寝てたら友達なんか出来ませんよ、本当にいいことだと思いま…

『住まい論’10』#2 東南アジアの開放的な住まい

第1回とは打って変わって大雑把に言うと氾濫源のほど近くで暮らす東南アジアの地域では、そもそも家が高床式になってまして「時期になるとこの辺まで沈みます」というのがちょうど嵩上げした床面のところだったり、かなり社会的に進んだタイでも「それでも…

『住まい論’10』#1 乾燥地域の中庭を拠点にした住まい-外庭との対比で

1回と2回が対の内容になっていて3回がそのまとめ、と聞いたので素直に2回までをまとめて見ていたんですが、あー、確かに、なんとなくわかるような気がします。最初にこの回でヨーロッパメインの地図が出されてきて「まずサハラ砂漠に伝統の家を紹介しま…

『都市環境デザイン論’10』#15 現代都市環境デザインの展望

個人的にこの講義全体をまとめるとあんまり主題としては語られてなかったんですがなんだかんだと「サスティナブルな」都市環境って部分だったんじゃないのかなぁ、と正直なところ、いや、クリチバとかホノルルとかそういう規模だと本当に専門の人が考え尽く…

『都市環境デザイン論’10』#14 マスターアーキテクト・マスタープランナー

パリの歴史を見ていても都市構築の文章を見ていても時々名前を聞くジョルジュ・オスマン氏なんですが、この方が知事をやっていたのが1853年~1870年まで、というところまでを確認してみて、あ、セーヌ県のなのか?! とちょっとびっくり。 今とは行…

「荒川放水路物語」絹田幸恵

荒川ってのがまあまず東京から右っていうか千葉のほうに行こうとするとまず渡らなくてはならないという大河川なんですが、そもそもなんで大河川なのかというと、あれが近代のわりと早い時期から長い時間を掛けて「放水路」として整備された、人工河川であり…

『都市環境デザイン論’10』#13 設計者・コンサルタントの選定

要するに公共施設や、それに近い性質を持つ建物の設計はどのように人物に、どのようにして選ばれているのかな、という回だったんですが、横浜市民たちにされたというアンケートの反応は圧倒的に「コンペかコンベンション(会議や集会って意味なんですが、こ…

『都市環境デザイン論’10』#12 事業手法と都市環境デザイン

この回で出てきたのは仙台と鶴岡、えーと、東北地方の宮城県と山形県、それと四国の香川県の高松だったのですが、確か高松ってこの講義で前にも出てこなかったっけ? と思ったらやっぱり出てきてましたね、第1回。 他2つの都市はともかく、仙台は普通に知…

『東京人』1993年05月号「江戸東京博物館完全解読100%活用ガイド」

昔NHKで『お江戸でござる』だったかな、そんなタイトルの舞台スタイルの劇仕立ての番組がやっていて、その番組に時代考証の女の先生がいらして、それがすぎうらひなこさんで、たまにドラマの主題ごとばっさりと切り捨てられてるようなこともある厳しい方…

『都市環境デザイン論’10』#11 参加のまちづくりと都市環境デザイン

山形県鶴岡市は私立病院を中心市街地に建て替えるため、余った土地をどう利用するか、ということで市民からの意見を募った「とぼり広場」。 (これ、見てる時は気付かなかったんですが外濠ですかね? そとぼり。) ワークショップなどを中心に何度も意見を集…

『都市環境デザイン論’10』#10 多様性と回遊性の都市環境デザイン

ジェイムズ・A・スワンの「聖なる場所」14類型の分類というものがありまして。 墓所や霊園、先祖を埋葬する場所。浄めの場。癒しの場。聖なる植物や動物の場。石切場。天文観測所。聖堂、寺院。史跡。霊的に生まれかわる場所。神話や伝説の場所。ヴィジョ…

『都市環境デザイン論’10』#9 都市の空間演出装置と都市環境デザイン

交通史のほうから見ているといささか過剰に思える路面電車(次世代式はLRT、ライトレール・トランジット)の賛美なんですが、こと都市計画のほうから見ていくとわりと当然のことに思えるというか、この回にも富山の“ゆいレール”が登場したわけですが。 な…

『都市環境デザイン論’10』#8 水・緑と都市環境デザイン

アメリカのテキサス州のサンアントニアですとか、福岡県の柳川、前にも出てきましたブラジルの有名な環境都市であるクリティバ、同じくアメリカのポートランドなどの名前がつらつらと出てきて思うのは、交通政策と環境政策って別段別れてるわけでもないのか…

『都市環境デザイン論’10』#7 観光と都市環境デザイン

この講義の中でもで何度か触れられていた「回遊性/回遊路」と各種観光資源についての話だったのではないかな、というのが大まかな雑感なのですが。 東京ディズニーランドが日本にやって来る前の遊園地が全てディズニーランドの亜流であったかどうか、はとも…

『都市環境デザイン論’10』#6 交通と都市環境デザイン

長崎ってのは広島もそうだったんですが、どうも路面電車が戦争からの復興(というより原爆からの)のシンボルのような面があるらしくて、前に読んだことのある路面電車の本でもそれと触れられていたのですが、そもそも路面電車の凋落は戦後の資材不足とその…

『都市環境デザイン論’10』#5 少子高齢化と都市環境デザイン

この回のタイトルの「少子高齢化」と子どもの都市デザインへの参加ってのはむしろ逆の話題なのではないのかな、とちょっと思っていたんですが、あー、なるほど、子どもが育てにくい社会環境になることによって先進国の中でも出生率の低いほうのグループに含…

『都市環境デザイン論’10』#4 都市環境デザインと防災・復興

今までがわりと具体的な計画案が中心だったりしたので、ちょっと抽象的な回かな、という印象なんですが、まあ、防災に関してとか復興そのものに関してという話だとむしろ災害の特性に関してから語るべきものですし(一応そういう授業のも平行して見てるんで…

『都市環境デザイン論’10』#3 コンパクトシティと都市環境デザイン

まずいきなり城下町熊本の絵図とか出てきたんですが、なんでもコンパクトシティの概念に近い都市を、ということでこの回丸々一回を使ってかつて加藤清正が構築したという城下町が例に挙げられるということのようですw うーん、大雑把に(身分制によって)複…

『都市環境デザイン論’10』#2 サステイナブルシティと都市環境デザイン

ブルントラント委員会報告『我々の共通の未来』1987年。サスティナブル? と思ったら持続可能な社会か、これが目指すべき基本原則ってことになるんだろうなぁ。 EUではこれがエコシステム論、都市管理・包括政策、協力と連携の四つの原則があると言わ…

『都市環境デザイン論’10』#1 都市再生と都市環境デザイン

そもそも初っ端から出てきた香川県の高松市というところはなんでも瀬戸大橋(あと2つ橋あるんだよね)の開通によってそれまで本州と四国との交通要所を担っていた高松港の役割が劇的に軽減し、その時点で都市計画というものを考え直すことにしたのだとか。 …

『都市と防災’08』#15 これからの都市防災

基本的にこの講義では自然災害についてのみ取扱うものだと思い込んでいて、まあ実際14回(全15回ですね)までそれ以外のことが全然出てこなかったので、なんだよ、大規模な感染病なんかも一応範囲に入ってたのか?! と正直驚くしかなかったですね…。 S…

『都市と防災’08』#14 情報とコミュニケーション

正直この講義では初回の頃から普段から災害のことを考えることがどんなに大事なのか、ということを講師の人が延々と語り続けていたんですが、なんていうのかな、こんな講義をわざわざ選んで、14回まで進んだ時点である程度「選ばれた人間」の側に近いとい…

『都市と防災’08』#13 都市の復旧と復興

この回にゲストとして来ていたのは1999年9月の台湾集集(チイチイ)地震や、2004年のスマトラ沖の津波の被災地などに行っているという方だったんですが。 都市環境がむしろ災害のあとで拡大するよっていう実例がぽちぽち。 古くは1666年ロンド…