「なんかあるぞ!国連ボランティア」上田省造

カンボジア選挙監視員の野次馬ノート”というのが副題、国連関係の本は今までえーと、3冊読んできていますがこの人はその末端。似たような活動範囲の“文民警察官”(日本の警官から選ばれて武器不携帯の人たちですが、今はないのかなぁ?)というのは初めて聞きましたが、彼の仕事は選挙監視員の名の通り、地元選挙のサポートです。
そういや、こないだロシアが断ってましたが、むしろ必要あるほうが不思議だ。
で、時は1993年、カンボジアは多分一番厳しい時期は脱したのでしょうが日本人のボランティアと文民警察官が一人ずつ犠牲になるにつれて(イメージ通り日本人が一番こういう時に過敏です)(インド人は「選挙あれば人くらい死ぬだろ」と言って「死なないよ!」と返されてもんのすごい驚いた)、他の国の人も引き上げることもあったようですが。


国連ボランティアと言いましてもお給料はちゃんと出てましてね。
これが物価の高い国、例えば日本などだと雀の涙で国の支援がなければとても生活していけないのですが、国によっては十分すぎる金額で、その差額は国庫に入る、なんてことにもなるようで(だからPKOとか国連ボランティアに日本人が少ないのは無理もないことでもあるようですね、どうしても)。
あと、自衛隊のPKOも現地入りしてたんですが用心深い日本人に「箱入り娘」呼ばわりされてました。ちなみに道路はきっちり直したようですが橋は落としました...orz
基本的には各国入り乱れであるからこその苦労とか、何人かの志望理由とか。
そういう日常的なことも結構面白かったですよ、というか明らかに、神経太くないと勤まりませんね。日本人はやたらと希望に満ち溢れてるし、旅行気分の国の人もいるしで。
とはいえ、得るものもあったかな、と言われているようでなによりですよ。