『死者の謎掛け』#1 疫病ハンター

スペインかぜ−Wikipedia
1918年から翌19年、世界に蔓延し、感染者6億、死者4千万〜5千万という多分世界最大なんじゃないでしょうか(その後上回ってなければ当時最大だったのは間違いないですね)。で、時は第一次世界大戦中。
ヨーロッパがそれどころではない時期。
戦争と無関係だったスペイン(そういう順序か)だけが感染病の警告を出していたもので、「スペインのせいにされたんですよ!」と科学者が憤っておられて、えええ、そんな酷い?! と思ってたら“スペインかぜ”の名称でしたか。あー、良かった。


正体は当時よく知られていなかったインフルエンザ。
ヨーロッパ各地、アメリカ、アフリカにて感染の分布、中国でも感染あったはずだと言っておられたんですが、んー、その当時は守備範囲ですが聞いたことないな? 老人と幼児に死者が多くなるのがいつものことなんですが、今度はなぜかぽっかりと若者層が多く(戦争のせいという気もしますが、分布もだな)。
説としては各国軍キャンプ(人が寄り集まってるとウイルスが変異するわけです、鳥経由のウイルス変異も同じ理屈)、鳥インフルエンザの変異体、どう考えても人同士の接触感染以上ですが、まあ、その証拠はない。
当時のDNAを手に入れようと、アラスカの凍土(生きたサンプルを取ろうとしたのは失敗しましたが)、アメリカの兵士の人体サンプルを集めました、という話。
まあ、時期が古いので大変なんですが、これからも研究は続くんでしょう。