「国連広報官−国際機関からの証言」吉田康彦

基本的にはある程度以上の規模の国には外交エリートとでも言うような人たちがいまして、この人たちが概ね国際関係機関などから専門家として外交を引っ張っていき国との連携を計り、それはまあ、国が支援し送り込むという形で行われるわけですが。
日本人で活躍している人がいないとは言わないけど「外交アウトロー」とでも呼ぶしかないような現状なのはどうしたら良いのかなと、事実上専門知識に到達する前に日本に戻されてしまうんですが、しかも戻ったあと、道がないというか国を捨てる覚悟でないとまともに国際機関で働き続けることが出来ないみたいなんですが、いくらなんでもそりゃなくない?
いやまあ、古い本ではあるんですが、最近の本でも実に同じ状況見てます。
正直、ここまで徹底した制度に裏打ちされた外交下手とは思いませんでした...orz


で、まあ、毎度お馴染みの日本人の国連幻想は置いといて(他にも変な勘違いしてた国いたよ! という紹介の仕方は初めて読みましたが)、個人的にラッキーなことにこの人、資料の少ないIAEAにいたんですね、えーと、原子力の国際管理機構です。
イスラエルに関係してアメリカに苛められたり、ひたすら原爆持ってない国(のみ)の原子力発電所を監視するために擦ったもんだしてる報われない組織ですが、一度だけ脚光が当たったロシアの“チェルノブイリ原発事故”では大活躍したみたいです、その時ゴルバチョフさんだったのである程度、ではありますが情報公開してくれたそうで。その時期に著者さんもいたそうな、でも基本的には原爆持ってる国は調査されてないから、、、意味ないな、というのは指摘してました(そう思う)、その後、スイスのジュネーブで、なにやってたっけ? 基本的に日本人に「金だけでなくて口も出して!」と頑張ってたみたいです。
てか、日本の“金づる扱い”って、噂には聞いてましたがもっとすごかった;