『その時歴史が動いた』国際連合加盟〜重光葵 日本から世界へのメッセージ〜

とりあえずよく考えたら日本と他国の関係はこの番組でも取り上げていた、吉田茂さんのサンフランシスコ講和条約(日本の地位回復)で概ね回復しており、ソ連に国際連合の加盟に反対された理由も概ね「アメリカの子分だからー」というだけですし。
ある意味、前身である国際連盟に痛恨の一撃を与えた国の事情も面影もないっすね。
ちゅーか“国際連盟”ってそもそも第一次世界大戦の後、「戦争もう嫌だぁぁ」という泣き言によって始まった組織なので贔屓も差別もなく事実として欧州専用で、大戦を経験してないアメリカと日本だけが大国として残っていたわけですがアメリカが入ってくれず。
(設立しよーよー、とは焚き付けてはいた、、、国内事情のせいですが、酷い。)
日本の連盟撤退も、別にそんな無茶な話でもなかったんですよねぇ、当時は。


とはいえ、日本が打撃を与えたのは欧州専用の組織というよりは、ある意味で曲がりなりにも構成されようとしていた秩序で、おまけに第一次世界大戦なんてやってたもんですから軍事技術が上がっちゃっててねぇ。日本にゃ関係なかったといえばそれまでですが。
連盟そのものもぐだぐだになって自然消滅みたいに消えてしまいましてね。
そしてその次代発展形である“国際連合”にはA級戦犯(でも、実際この時期一番まともな外交官は間違いなくこの人です、なんかほとんど亡くなってて; そもそも不当だと思うんだけどなぁ)だった方が一直線に政治の場に戻り、国連への加盟演説をして違和感がないんだから、ある意味で、他国が理解しがたいのも無理はないのかもしれません。
彼なりの責任の取り方だったのかなぁ、止められなかったことの。
つか正直、戦争責任者は? と聞かれたら詰まります、前後事情聞いててわからん。
少々些か、重光葵氏という人物と、国連そのものを無造作に並べた回だったかなと。