「ガット二九年の現場から−国際交渉を通してみた日本」高瀬保

ガット(GATT)というのは貿易戦争、、、ええと、ドンパチのあれです、アメリカがWW2の前に起こしたこと同じことを回避するために、アメリカの主導で作られたものですが、協定であったガットが発展したものがWTO世界貿易機関)。
他の米国主導の国際機関と比べても中立性はかなり高いんじゃないかと思いますが、しかしとはいえ日本やそれ以外の国にもアメリカの影響強いんじゃないかという懐疑はやっぱりあるそうです、でもアメリカ意外とここでは強気じゃないって(むしろ二国間だと平気で無茶引っ掛けるのになんで日本は二国間に拘るのかと)。
基本的に先進国、発展途上国、後発展途上国と分類別けしていて(自称と他者評価の組み合わせでわりと曖昧に決まります)、当然分類が後になるほど要求も緩やか、二国間の交渉もこちらに持ち込まれるとその二国と関わる全てのWTO加盟国に規定が適応されるため、どうしても無茶は言えない仕組みです、さすがにねー。
ええと、これ、日本は経済産業省の外郭団体が担当すればいい気が(著者さんはいいけど多数派じゃないよ!)(と思って母上に聞いてみたら参加してたらしいです)。


著者さんはものの弾みで官庁に入ってしまい、大蔵省に行き。
で、ガットの募集があったので10年ほど経った頃に、「日本に帰れなくなるよ?」というお達しがあって骨を埋めることにしたそうです。うん、海外機関にあまり長くいた人は日本では干されるそうです(そしてお互いに感覚が全く馴染まない)。
そして、見事に他国際機関でやってたのと同じことしてます、独り善がりで多人数で押し黙って全体の話を理解できないまま細かい部分にのみ反発する、という...orz
一旦承知したことは遵守、細かい調整が得意なのは利点ですが、目立つわけないな;