「石油神話−時代は天然ガスへ」藤和彦

とりあえずまず結論としては「そりゃいつか石油は枯渇するだろうけど、多分最後の一滴が出るまでその時期は知らんw」ということになるようです。うん、今の技術からしてそうなるのが当然ではないかと思います、基本的にこの“枯渇論”というのはかなり念入りに調査され尽くし、常に最先端技術を注ぎ込まれていたアメリカ近圏に対して使われていた方程式が当たったことからそれを世界的に置き換えたものらしいんですが。
政治的に掘れないとか開発が十分でないとか、そもそも産油国の意思で調整されるような状況下でなに言ってんだよー、みたいなことになるようです。
つまりとりあえずは、世界全土が完全に開発される状況下にならないと枯渇時期予想は出来ない、ということのようで(でも既存データと地質的条件や貯蔵のタイプが違う)。


そして石油全の歴史的には≪セブン・シスターズ≫という巨大企業が持っていた独占権を(メジャーと当時は呼んでいたようですが、今はメジャーが一般名詞化)、サウジアラビアを盟主とするOPECが奪い取り(その時点で独占権というより覇権って感じ)、さらに技術の向上イギリス近海、カナダなどが開発した北海油田の参入によってそれぞれのシェアが減少。OPECも初期は価格調整のようなことを試みたこともあったようですが(戦争もあるしね)、全っ然事態がコントロール出来なくて痛い目を見るだけなので止めたようです。
そして技術が向上してきてみると採掘不可能と思われていた貯蔵分も採算ベースに乗るようになり、政治的に緩和した地域でも発掘が行なわれ、あることがわかっている未開発地域などもあり、おまけに石油のおまけみたいに思われていた天然ガス使用のライフラインも整備されてきたとかで面白いなぁ、これw
いや、私だけではないと思うんですが、全然知らないことばかりでした。ふへー。