「国際金融入門」岩田規久男

母上が同じ人の『金融入門』を借りてきて、続いてこの本を読んでいるのですが「国際金融のほうがダイナミックで面白いわー」という意見には賛成しがたいものがあるように感じていますこんばんは(なんで挨拶)。
というか、ファイナンスファイナンス(不均衡の人為的な穴埋め)、リスクヘッジ(回避)に投機バランスの連続で頭がどうかなるかと思いました、本気で楽しく読めたのは場が荒れヘッジファンドの登場からです、ジョージ・ソロスは功罪はともかく格好いいww
(褒めてますよく考えたら人名が出てきたのは彼だけだっけか、グリーンスパンFRB理事長も出てきてたような気もしないでもないけど扱われてたというほどでも。)
1995年発行、話がどのくらい古くなっているのかは、残念ながら今の私の知識ではよくわかりません、まあ、10年以上経っていればどんな分野も変化しますが。


ちょっと面白かったのはほとんどの例が日本が経常収支黒字、という前提で話が進むこと、たまに逆転した場合、という例もあるのですが、どちらかの説明だとほぼ全て黒字、経常収支黒字というのはぶっちゃけて貿易黒字です、大雑把にね。
そして理屈によると落ちていくはずの(貿易黒字が減るはず)政策が利かない。
というかともかく理屈が通用しない、理屈上、国際競争力が落ちるはずの(円高・ドル安)があまり作用しない。短期的にはともかく、長期でも駄目。正直、昔アメリカにがつがつ怒られていたのを見ていたのでアメリカ嫌いだったんですが、こうして金融の仕組みから見ていくとなんか気持ちがわかるような気も。。。
とりあえず、貿易黒字は海外に投資しないと国内にインフレが起こる、という理屈がわかったのが精一杯です(しかし、それで海外投資してるのか、へー)。