『現代テロリズムの進化と戦術』#2 アルカイダ・コーリング

スペイン列車爆破事件−Wikipedia
えーと、2004年3月、スペインの首都マドリッドで起こった爆破テロがメインとなっていて、テーマとなっていたのは「携帯電話による起爆装置」のようだったんですが、事件の主犯はアルカイダ系? これ、アルカイダっていうよりアルカイダ系というほうが妥当なような気がするんですが、マニュアルを貰って読んで自立的に計画を決め、特に指示を受けるわけでもない、というのは本当に同組織って呼んでよろしいのでしょうか。
(むしろ、テログループの規模を実際よりも大きく感じさせてしまうのでは。)
スペインの総選挙を控え、テログループの狙いはどうも選挙の争点。
イラクへの派兵の撤退を表明していた野党側の後押しをすることだったらしく、そういう意味では見事に目的を果たしたらしいものの(しかし野党の人が悪いわけではない;)、しかし正直モロッコ系のスペインで平穏に商売やっていた彼になんの動機があったのかがどうしてもわからない。私が無知なせいなのか。


とはいえ、計画自体は非常に残忍緻密で、同時刻に一つの駅にいるはずの四本の列車に同時に爆弾を仕掛け、当然欧州の電車ですので時間がズレ、それぞれがばらばらの場所の場所で爆発したものの定刻通りなら駅舎ごと崩れていた可能性もあり(日本でなくて良かったね...orz)、そもそも一つずつの爆弾が10kg、車両一つを丸々吹き飛ばす威力の上に釘入りで、完全に最悪の事態は免れても当然相当数の死者が(一つの列車に4つずつ仕掛けられていたようですが、それなりの数不発弾は出てはいます)。
携帯を起爆剤に使うのは西洋文明への反発だ、とは言うのですが、足も付きやすいのでその後廃れたようです。テロも流行あるんでしょうか。。。