『クローズアップ現代』生き残れ 日本製造業(3“「新産業」を創造せよ”

基本的に日本の産業が強かった理由の一つとして、「基礎研究」を他国の、既存技術に頼ることが出来た、というのが言われているのですが(最近聞きませんが、別に日本に限った話ではなくなっちゃったんですよね、以降に続いたNIESとかASEANとか、中国とかほとんど全てその文脈で説明されているはずです、BRICsはわからん)。
あと、中小企業が多くて活気があること(台湾にこの例が)。
それと、研究費が出せるような大企業が存在すること(欧米ですね)、政府主導により業界での共同研究が行われること(日本が昔これでだいぶバッシングを受けましたが、欧州でも今はやってるみたいですね、アメリカはないかな?)、などの条件がある模様で。
まあぶっちゃけると、日本の産業が強い理由は確かにわかりますね。
新しい業態を、というのは例が少ない気がしますが、完全なアイディアなら多少はないでもないですし(カラオケですとか、ソフト産業寄りですけども)。


とはいえ、自動車産業を初めとして、“がっつり”と部品メーカーが大企業に抱え込まれた形態が形成され、別の事業からの参入も難しい、というような今の日本の状態では、なかなか昔のようにはいかないかなぁ、というのもわかる。
技術そのものはあれど、それを生かす道がない、というのはなにも国外に売り出すところだけでもなく、国内に関しても同じなのかもしれません。
現在も、台湾のメーカーとの提携の話や。
介護や警備を行うロボットを国際コンペに出す、というような挑戦の話。
別業界からリチウムイオン電池の技術を持って自動車業界に乗り込んだ中小企業の話など、なにか一つ、ということではなく、現状を打破する試みの回だったのかなぁ。