「氷の中の処女」修道士カドフェル6、エリス・ピーターズ

まあ正直、「良かったぁぁぁ、そんなことか!」と大変に安心したわけですが。
いや、少年ほど最悪のことは考えてませんでしたけど、半分くらいは考えてしまうじゃないですかやっぱり。責任を感じる気持ちもわかりますが、それはもう、彼のせいではないとしか言い様がないのではないのかと思います。自分の犯した罪の分だけ悔いるべきというのは、別の少女に掛けられた言葉ですが、運命の責任は人間には取れませんよね。


王族の争いが国を二分する中。
大きな戦闘が起こり、一組の姉弟が安全地帯であるカドフェルさんのいる修道院を目指し、辿り着いた形跡がないということが知れ。その後、たまたまカドフェルさんが世話をすることになった襲われた修道士がうわ言として呟いたために彼も話に巻き込まれ。
まあ少年だけ先に見付かったり、行く先々で盗賊が横行してたりと一騒動。
姉のほうがえっらい美形だったり、謎めいた印象と浅黒い肌の美丈夫が密かに事態を嗅ぎ回っていたりとまあとにかくいろいろいろいろと。その姉弟がその地方を治めているのとは敵方の騎士の縁者だったために関係者が直接探すことが禁止されていたのでまあその関係だろうと当たりを付け、あとでそのことが判明したわけですが。
正直ヒュー・ベリンガーがそんなことを気にするとも思わないのですが(前歴が)、とりあえず告げる必要もなかったので今回は内緒。


にしていたらラストでかなりとんでもないことが判明(悪いほうのではなく)。
我が子のようなヒューさんの子どもも生まれたばかりと、幸せいっぱいになっているカドフェルさんが可愛かったですよ。でもおい、背丈比べんなww