『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#1 ネズミ

まあ害獣ではあるものの、そして繁殖力が強くてちょっといろいろ(駆除ですとか病気予防とか)梃子摺りはするものの、身体的に“脅威”かというとそんなこともないネズミがテーマの回で、きっかけとなった事態も当人が覚えてるんですよね。
10歳の少女だった頃に、近所の男の子が仕掛けた悪戯で正直他愛がない。
ところがその恐怖は“般化”という精神の作用によって当時ネズミが多かった運河にまで及び、年齢を重ねても少しも薄れることがなく、また、身近な動物であるがゆえに逃れようがなく、しかも物理的に離れていても悪夢として登場するという。。。
(逃れる場所のない運河で数百匹のネズミに囲まれる悪夢はそりゃ怖いよ!)
むしろなんちゅーか、恐怖の強さに相応しいビジョンを頭が考え出す、みたいな方向に進むんだなぁ。ある意味で合理化の一貫なんでしょうね、人間ってややこしい生き物;


で、使われた療法はNLP(神経言語)プログラム、患者の過去の出来事のその場所に戻って過去の“絵”を書き換え、その絵が恐怖の源として蘇ってくるのを防ぐ、というのがそのアウトライン。この回ではまず患者に自分自身がコントロールできると自信を与え。
そして催眠療法で過去に戻り、この回では「自分が一番安心した瞬間」を同時に思い出してその上で過去の自分を救う、もう一人の自分を作り出す、というようなものでした。
もう一人の自分の目でそのシーンをもう一度見直すことで治療は完成。
ああ、言葉によって導かれるものの、再書き換えをするのは自分自身なんですね。
この回では、多少は嫌いな人もいるだろうネズミに対してかなり劇的な回復を見せ、ペットショップででかいネズミ(可愛いハムスターとかじゃないんですよ;)を胸に抱くまでに。しかしよく考えたら本当に旦那さんが与えた安心感が鍵だったんですねw